2019ドラフトの社会人注目選手を見ていきましょう。
その中の一人がJR西日本の佐藤直樹外野手です。
走力が使え肩が強い走攻守揃った選手で、バッティングの調子も上向いています。
二年連続で都市対抗野球に出場し、2019年は大会優秀選手として表彰されました。
2019年10月の社会人日本選手権にも出場するので、こちらの活躍にも期待です。
今回はそんな2019年ドラフト候補 JR西日本・佐藤直樹の経歴や成績、特徴、スカウト評価をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
佐藤直樹(JR西日本)の経歴やプロフィール
JR西日本
佐藤直樹
(報徳学園)
『肩は抜群』 pic.twitter.com/lgirPGbRLv— 野球スカウトマン正人 (@masato1417) September 8, 2019
まずは、佐藤直樹の経歴です。
- 名前:佐藤直樹(さとう なおき)
- 出身地:兵庫県西宮市
- 生年月日:1998年9月3日
- 身長:177cm
- 体重:78kg
- 投打:右投右打
- ポジション:外野手
- 経歴:報徳学園中学校 → 報徳学園高校 → JR西日本
詳しく見ていきましょう。
佐藤直樹は甲子園出場経験なし!
野球を始めた時期は不明ですが、報徳学園中学校時代は軟式野球部に所属していました。
中学校3年生の時に、全国KWB野球選手権大会(軟式球と硬式球の特徴を併せ持ったKWBボールを使用)で準優勝。
高校は報徳学園高校に進学します。
1年生の時から控えとしてベンチ入りし、2年生秋から捕手や外野手として出場機会を伸ばしました。
3年生夏の県大会には、3番・ライトで出場します。
2回戦の須磨翔風高校戦では、現・阪神の才木浩人投手から本塁打と三塁打を打ち2打点、試合も勝利。
3回戦の高砂南高校戦も2安打5打点で勝利に貢献しますが、4回戦以降はノーヒットに終わます。
準々決勝の市立尼崎高校戦で敗れ、高校時代の甲子園出場経験はありませんでした。
佐藤直樹は入社2年目に都市対抗出場!
高校卒業後は、JR西日本に入社し、1年目から公式戦に出場します。
しかし、チームが出場した都市対抗野球及び社会人日本選手権での出場機会はありませんでした。
2年目から外野のレギュラーとなります。
2年目の都市対抗中国地区第2代表決定戦でサヨナラヒットを打ち、勝利に貢献。
都市対抗野球には9番ライトで出場、1回戦のJR北海道硬式野球クラブ戦でタイムリーヒットを打ちます。
しかし、2回戦以降はノーヒットで、チームも準々決勝(3回戦)のJR東日本戦で敗れました。
2年目の8月に行われたJABA広島大会では、決勝の広島東洋カープ戦で2本の三塁打を打ち、優勝に貢献。
最高殊勲選手のタイトルを受賞しました。
佐藤直樹は入社3年目も都市対抗に出場、社会人日本選手権出場決定!
3年目は、都市対抗広島一次予選で最優秀選手に選ばれますが、中国地区二次予選で敗退し、JR西日本は都市対抗野球出場を逃します。
それでもJFE西日本の補強選手に選ばれ、都市対抗野球に3番センターで出場。
2回戦(初戦)の日本製鉄広畑戦から準々決勝の東芝戦まで、3試合連続で複数安打と打点を挙げますが、準々決勝で敗れます。
なお、2019都市対抗野球大会での得点圏打率が.444だったこともあり、大会優秀選手として表彰されました。
また、9月に行われた社会人日本選手権中国地区予選を勝ち上がり、第一代表になります。
10月に行われる社会人日本選手権での活躍にも期待しましょう。
佐藤直樹(JR西日本)の成績
続いて、佐藤直樹の成績を見ていきましょう。
- 都市対抗野球通算(18、19):6試合、打率.318、2二塁打、2打点、3三振、出塁率.318
- 都市対抗予選(17~19)・JABA大会(19)通算:20試合、打率.339、6二塁打、4三塁打、9打点、14三振、出塁率.391、1盗塁
成績は、2019都市対抗野球終了時点でのものです。
打率は3割をやや上回る程度ですが、2019年に限ってみると、都市対抗では.381、予選・JABA大会では.429と高い打率を残しています。
打撃の調子が上向いていると言っていいでしょう。
本塁打はないものの三塁打や二塁打といった長打を打てています。
そして、四死球を選んで出塁する事もできているようです。
ただ、四死球数(都市対抗0、予選6)よりも三振数(都市対抗3、予選14)が多くなっています。
三振を減らし、四球を選んでの出塁を増やせるかが今後の課題となりそうです。
また、盗塁を決めたり三塁打を打っているので足も速そうです。
佐藤直樹(JR西日本)の特徴や動画
次に、佐藤直樹の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
左足を小刻みに上げてタイミングを取った後は、足を踏み込んで摺り足に近い状態で打っています。
そして、体重移動を利用してフルスイングしています。
佐藤直樹はバットコントロール!
動画では、普段、対戦することのないプロの投手からヒットを打っており、低めの球にも対応できています。
足をそこまで上下させていないので、目線がぶれず、どのような球にも対応できそうです。
また、動画の1分15秒辺りでは、1軍でも登板しているアドゥワ誠投手から逆方向に打っており、状況に応じたバッティングもできそうです。
そして、体全体を使ってフルスイングできているので鋭い打球となっています。
佐藤直樹は走力がある!
走力があり、動画では、プロのバッテリーから盗塁を決めています。
また、三塁打を打つなど、ヒットを打った時も次の塁を狙う意識が高そうです。
50m走のタイムは5秒9で足の速さもまずまずです。
佐藤直樹の選球眼はまずまず
次にこちらの動画を見ていきましょう。
追い込まれるまでは自分の打てる球を待っているようですが、追い込まれてからはしっかりとボール球を見送る事ができています。
ただ、三振の数が多めなので、選球眼はまずまずといったところでしょう。
佐藤直樹の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- バットコントロールが高い
- 状況に応じたバッティング
- 走力がある
- 選球眼はまずまず
です。
このほかに、高校時代にキャッチャーをやっていたこともあり、遠投は120mまでできます。
外野手としても十分な肩の強さで、バットコントロールや足の速さと合わせて、走攻守揃った選手と言っていいでしょう。
バッティングの調子も上向いておりまだ伸びしろもありそうです。
佐藤直樹(JR西日本)のスカウト評価や指名の可能性
続いて佐藤直樹のスカウト評価です。
- 中日・野本スカウト「打撃の波はあるもの。それよりも肩と足を評価している。肩は抜群にいい」
- スカウト「着実な成長もさることながら、得点圏打率.444が示すように、勝負どころで見せる集中力が大きな魅力」
いずれも、2019年の都市対抗以降に出たコメントです。
肩と足を評価されており、成長を感じているように思います。
球団は不明ですが、下のコメントを出したスカウトは、高校時代から注目していたそうです。
バッティングの調子も上向いており、高卒3年目と若いので伸びしろもあると思います。
社会人日本選手権でも活躍できれば、2019ドラフトで指名される可能性が高くなりそうです。
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佐藤直樹(JR西日本)のまとめ
以上が、JR西日本・佐藤直樹の経験や成績、特徴、スカウト評価でした。
バットコントロールがあり、足の速さ、肩の強さも魅力の走攻守揃った選手で、2019ドラフトでの指名もあると思います。
社会人日本選手権での活躍も期待でき、今後の動向にも注目したいですね。