2019年の大学生のドラフト注目選手を見ていきましょう。
その中の一人が創価大学の杉山晃基投手です。
最速154km/hをマークする速球を武器に、2017年秋から3季連続で創価大学を全国大会に導いています。
今回はそんな2019年ドラフト候補 創価大学・杉山晃基の経歴や成績、特徴やスカウト評価をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
2019ドラフト 杉山晃基(創価大)の経歴は?
大学球界ニューヒーローを、もう1人。#創価大(#東京新大学)の最速154㌔右腕杉山晃基(2年 #盛岡大付)は今秋の神宮大会で #関西大 を封じこみ一躍、脚光を浴びました。スカウトの間では、すでに2年後の #ドラフト 上位候補に挙げられています。明日22日のニッカン6県版で詳報します pic.twitter.com/cQ7YZS4uos
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) 2017年11月21日
まずは杉山晃基の経歴です。
- 名前:杉山晃基(すぎやま こうき)
- 出身地:東京都葛飾区
- 生年月日:1997年6月25日
- 身長:180cm
- 体重:77kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:東京北砂リトル(葛飾区立梅田小学校) →墨田ポニー(葛飾区立立石中学校) → 盛岡大学附属高校 → 創価大学
詳しく見ていきましょう。
杉山晃基は中学時代に全日本準優勝!
杉山晃基は、葛飾区立梅田小学校3年の時、東京北砂リトルで野球を始めました。
小学校時代に肩を壊したことがあり、水泳なども含めた肩の柔軟性を強化するトレーニングもしたようです。
葛飾区立立石中学校に進んでからは、硬式野球チームの墨田ポニーでプレーしました。
中学3年の夏、ポニーリーグの全日本選手権大会で準優勝を果たしています。
杉山晃基は高校時代に146㎞/hをマーク
高校は、野球に専念できる環境を求め、親元を離れ岩手県の盛岡大学附属高校に進学します。
2年生の春からベンチ入りしましたが、高校が夏の甲子園に出場した時はベンチ外でした。
高校3年の春季東北地区高等学校野球大会の1回戦(秋田商業高校戦)では、146㎞/hをマークしました。
高校3年の夏は、チームが全国高等学校野球選手権岩手大会の準々決勝で敗退し、甲子園では投げていません。
球速が出ていたこともあり、高校のある岩手などでは注目されていましたが、プロ志望届は提出していません。
なお、高校の1学年上には、福岡ソフトバンクホークスの松本裕樹投手がいます。
杉山晃基が創価大学へ進学、自己最速を154km/hに伸ばす!
高校卒業後は、東京新大学野球連盟の創価大学に進学します。
東京ヤクルトスワローズの小川泰弘投手をはじめとするプロ野球選手を輩出している大学なので、プロ野球を意識して進路を選んだのかもしれません。
1年生春のリーグ戦から出場し、2学年上の田中正義投手(福岡ソフトバンク)や池田隆英投手(東北楽天)が卒業した後の2年生春からは本格的に登板するようになりました。
2年生の夏、オープン戦ながら自己最速の154㎞/hを出しました。
2年生秋のリーグ戦には7試合に登板し、6勝0敗(最多勝利)、防御率1.26(最優秀防御率)の成績を挙げ、秋季リーグのMVP、最優秀投手、ベストナインに輝いています。
明治神宮野球大会に進出し、先発した初戦の関西大学戦では、ランナーを許すも5回1失点で全国大会初勝利を挙げました。
続く2回戦の星槎道都大学戦でも、7回1失点と好投しましたが負けてしまいます。
その時の、対戦相手のピッチャーは、北海道日本ハムファイターズの2019年のルーキー・福田俊(ふくだすぐる)投手でした。
杉山晃基は大学野球の全国大会に3回連続出場中!
3年春は5勝0敗(最多勝利)、防御率1.71で、MVPとベストナインを受賞しリーグ優勝、全日本大学野球選手権出場を決めます。
全日本大学野球選手権の1回戦、宮崎産業経営大学戦では7回5失点で、チームも負けてしまいました。ただ、この試合で自己最速に迫る153km/hを記録しています。
3年秋のリーグ戦は、4登板(3勝)しかできませんでした
しかし、チームは2位で関東地区大学野球選手権大会に進み、杉山投手は4試合全てに登板し2勝を挙げ最優秀投手賞に選ばれました。
そして、チームも優勝し明治神宮野球大会出場を決めましたが、2回戦の関西国際大学戦で2ランホームランを2本浴び7回4失点で負け投手となってしまいました。
それ以外の回は、危なげないピッチングをしていたのでもったいなかったです。
2年生の秋、3年生の春、秋と大学野球の全国大会を3回連続で経験したことになります。
2019年ドラフト 杉山晃基(創価大)の成績は?
20181111 第49回明治神宮野球大会
創価大学 杉山 晃基③(盛岡大附高) pic.twitter.com/m6G2fYHJhF— wakana (@waka_na2don) 2018年11月11日
続いて杉山晃基の成績を見ていきましょう。
- リーグ戦通算:28試合、183 2/3投球回、防御率1.37、18勝1敗、143奪三振、80四死球
- 全国大会(全日本大学野球選手権、明治神宮野球大会)通算:4試合、25投球回、防御率3.96、1勝3敗、18奪三振、7四死球
成績は2018年終了時点です。
奪三振率は、リーグ戦で7.02、全国大会で6.48とそこまで三振を取るというわけではないようです。
一方で、被安打率はリーグ戦で5.79、全国大会で6.84というまずまず低い数字となっています。
四死球率はリーグ戦で3.93、全国大会で2.52とそこまで大崩れしていないことが分かります。
リーグ戦ではわずか1敗で、防御率も1.37と結果を残し、しかも、2年生以降はリーグ無敗です。
しかし、全国大会に限ると、2018年の失点が響いてか防御率が3.96と高めです。
2019年は、注目の集まる全国大会で、どれだけいい結果を残せるかも大事になります。
もちろん、そのためには、リーグ戦、関東地区大学野球選手権大会(秋季)を勝ち上がる必要があります。
2019年ドラフト 杉山晃基(創価大)の特徴は?
続いて杉山晃基の特徴です。
まずは動画を見てみましょう。
上の動画は、2017年明治神宮大会(関西大学戦)のものです。
軸足にしっかりと体重を乗せて全身を使って投げるフォームや、しなやかな腕の振りが特徴ですね。
杉山晃基はアマチュア最速クラスのストレート!
一番の武器は、しなやかな腕の振りから繰り出されるアマチュア最速クラスのストレートでしょう。先ほども書いた通り、最速は154㎞/hです。
動画を見るとわかりますが、テイクバックからリリースまでの動きが速いですね。
これは、肩の動きが柔らかいので、小学生時代に行った柔軟性を強化するトレーニングの成果かも知れません。
この肩の柔らかさが、球速につながっていそうです。
大学生相手ですが、ファールがしっかりと取れたり、バッターがボールを見逃すケースもあり、タイミングが合っていない事がわかります。
また、力を入れ過ぎず常にセットポジションで投げていますが、ストレートは150km/h前後のボールを多く投げられるのも強みです。
球種割合も大半がストレートなので、それだけ自信があるという事でしょうね。
杉山晃基は本格派投手!
2019年ドラフト候補
杉山 晃基(創価大) pic.twitter.com/0s5xdMPVNm
— ちなハム (@nhfdraftpro) 2018年1月30日
こちらの動画を見る限り変化球は、スライダー、フォークを投げています。
他にも、ツーシーム、カーブも投げるようです。
変化球は、スライダーの割合が多いので、スライダーを得意としているのでしょう。
球速は130km/hよりも少し遅いくらいで、変化は小さいですが、キレは良さそうです。
フォークについても落差は大きくないですが、ストレートとフォークで見た目ではフォームに大差はありません。
ストレートが150㎞/h前後、フォークが130㎞/h台と球速差があるので、初めて対戦する打者には対応が難しいかもしれません。
ストレートの球速ばかりに目が行きがちですが、速いストレートに加えて、これらの変化球を織り交ぜる本格派投手といった印象ですね。
杉山晃基の制球力は?
では、制球力はどうでしょうか。
動画を見た限りでは、制球力はやや高いといったところです。
概ね、捕手の構えたコースに投げられていますが、時々、高めに浮く事があります。
制球力がさらに安定すれば、より、打者を抑えられるでしょう。
杉山晃基の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- しなやかな腕の振りから繰り出される最速154km/hストレート
- 変化球はフォーク、スライダー、ツーシーム、カーブ
- ストレートと変化球を織り交ぜる本格派投手
- 制球力の安定に若干欠ける
です。
制球力が安定すれば、武器であるストレートと変化球のコンビネーションをもっと活かせるという印象です。
2019年ドラフト 杉山晃基(創価大)のスカウト評価は?
【第48回明治神宮野球大会】
創価大学 杉山晃基(2年、盛岡大学附属高校)
2017/11/10 pic.twitter.com/NWM9uD7SwI— チョコパン (@smalto19) 2017年11月10日
続いて杉山晃基のスカウト評価です。
阪神・畑山チーフスカウト:「杉山は真っすぐがいい。(小孫、望月も含めた)3人とも楽しみ」
これは、2018年11月の明治神宮野球大会後のコメントです。
杉山晃基投手の他に小孫竜二(こまごりゅうじ)投手、望月大希(もちづきだいき)投手と三人の2019ドラフト候補のピッチャーが創価大学にいます。
チーフスカウトが注目しコメントを寄せるということは、高評価であることがわかります。
参考までに、2017年11月の明治神宮野球大会後のコメントですが、
楽天・沖原スカウト:「投げっぷりもいい。2年後が楽しみ」
さらに前の、2015年6月の春季東北地区高等学校野球大会後のコメントですが、
巨人・榑松(くれまつ)スカウト:「フォークで腕を振れている。今まで見た中で一番いい」
速球だけでなく、投球スタイルや変化球なども評価されていることがうかがえます。
アマチュア最速クラスの速球を投げる本格派ということで、恐らく2019年ドラフトで上位指名は確実とみて良さそうです。
さらに言うと、今後の活躍次第では一位指名の可能性もありそうですね。
2019年ドラフト 杉山晃基(創価大)のまとめ
【#大学野球】#関大 VS #創価大
創価大先発は最速154kmを誇る怪物右腕 #杉山晃基。今日は最速150kmも5回1失点と試合を作り、2番手 #小孫竜二 が4回零封の活躍で1回戦突破!#田中正義(ソフトバンク)#石川柊太 (同)の系譜を継ぐ豪速右腕が現れました!#スポニチ #明治神宮野球大会 pic.twitter.com/HaRioPoDJm— スポニチ編集局 面担さん (@Sponichi_Editor) 2017年11月10日
以上が、創価大学杉山晃基の経歴や成績、特徴やスカウト評価でした。
しなやかな腕の振りから繰り出される最速154km/hのストレートと変化球を織り交ぜたピッチングが特徴です。
球速の出る本格派ということで、2019年ドラフトで上位指名は確実でしょう。
制球力が向上し、全国大会などの大舞台で力を発揮すれば、一位指名の可能性も考えられます。
これからの杉山晃基の活躍や動向に注目したいですね。
合せて読みたい!
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