2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、東京ガスの笹川晃平外野手です。
2018年は指名漏れとなりましたが、走攻守三拍子揃った外野手です。
国際大会には、高校時代、大学時代、社会人時代のいずれも出場しています。
今回はそんな東京ガス 笹川晃平の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
笹川晃平(東京ガス)の経歴やプロフィール
社会人代表強化合宿の2日目は社会人九州選抜とのオープン戦。笹川晃平選手のツーランなどで大勝し、初実戦は上々の滑り出しとなりました。https://t.co/52Vj10fpx5#侍ジャパン pic.twitter.com/OufyM4PTbU
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) June 22, 2018
笹川晃平の経歴です。
- 名前 : 笹川晃平(ささがわ こうへい)
- 出身地 : 茨城県古河市
- 生年月日 : 1994年4月21日
- 身長 : 182cm
- 体重 : 86kg
- 投打:右投右打
- ポジション:外野手
- 経歴:三和スターズ(古河市立諸川小学校)→ 小山ボーイズ(古河市立三和北中学校)→ 浦和学院高校 → 東洋大学 → 東京ガス
詳しく見ていきましょう。
笹川晃平は中学校3年生の時に関東大会優勝!
小学校2年生の時から軟式野球を始め、三和スターズに所属していました。
中学校時代は、硬式野球チームの小山ボーイズでプレー。
中学校3年生の春は、外野手兼投手として関東大会で優勝しました。
笹川晃平は二年連続でセンバツ甲子園出場!
高校は、埼玉県の浦和学院高校に進み、1年生秋からベンチ入り。
2年生春はセンバツ甲子園に出場します。
初戦の鹿児島実業高校戦では、8番ライトで出場し、ヒットも打ちますが、試合は敗れました。
2年生秋は、打率.395、1本塁打、14打点の活躍もあり、埼玉県大会、関東大会で優勝。
明治神宮野球大会に出場し、愛工大名電高校(愛知)戦では、好守備もありましたが無安打に終わり、初戦で敗れます。
二年連続での出場となった3年生春のセンバツ甲子園では、1回戦の敦賀気比高校(福井)戦でタイムリーヒットを打ちますが、2回戦の三重高校戦ではノーヒット。
準々決勝の大阪桐蔭高校戦では、現・阪神の藤浪晋太郎投手からセンター前にヒットを打ちますが、試合は敗れました。
笹川晃平は、高校野球日本代表に選出!
3年生の6月下旬には左手の甲を骨折し、その影響で県大会では打率.211と苦しみます。
しかし、県大会で優勝し、3度目の甲子園出場。
1回戦の高崎商業高校(群馬)戦では、本塁打を含む3本の長打を打ち3打点を挙げます。
2回戦の聖光学院戦(福島)では、本塁打を含む4安打。
3回戦の天理高校(奈良)戦でノーヒットに終わり、試合も敗れますが、これまでの活躍もあり、18歳以下の日本代表に選ばれました。
世界選手権では、9試合全てにライトで先発出場し、打率.233(7安打)、4打点、1盗塁の成績を挙げ、守備では3回の捕殺を記録しベストナインにも選ばれます。
現・エンゼルスの大谷翔平選手とは、代表チームのチームメイトでした。
3年生夏の甲子園以降、打撃面での成長などをスカウトから評価され始めます。
しかし、「大学に進学して、自分のアピールポイントでもあるバッティングを上達させたかった」という理由で、プロ志望届は提出しませんでした。
笹川晃平は21歳以下日本代表に選出!
大学は東洋大学(東都大学野球連盟)に進学。
1年生春からセンターでスタメン出場します。
当時は二部でしたが、春は3本の本塁打を打ちました。
2年生からは4番を打ち、秋には21歳以下の日本代表(プロ・アマ混成)に選ばれ、ワールドカップに出場します。
しかし、2年生冬に左股関節を痛め、3年生春から4年生春までは打率2割前後と調子を落としました。
大学4年生秋は、一部リーグ(東洋大学は4年生春から一部)で、打率.417(リーグ1位)、3本塁打の成績を残し、プロ野球を意識するようになります。
しかし、大学の高橋昭雄監督に、「4年生春の結果が実力」と社会人でやるように言われ、プロ志望届は提出しませんでした。
笹川晃平は、2年連続で社会人野球日本代表に選出!
東京ガス(東京都)に入社し、1年目からベンチ入りしました。
1年目春は、NTT東日本戦で社会人初のホームランを打ちます。
都市対抗野球大会にも出場しますが、2試合で2安打と思うような結果を残せませんでした。
しかし、予選などJABA(日本野球連盟)大会での活躍もあり、1年目の夏に社会人野球日本代表に選ばれます。
代表チームでは4番レフトのレギュラーとなり、アジア選手権では、打率は.273でしたが、.579の高い出塁率でチームの優勝に貢献。
その後は、1年目秋の日本選手権、2年目夏と2大大会に出場しますが、いずれもノーヒットに終わりますが、2年連続で社会人野球日本代表に選出されます。
アジア大会では、6試合に出場し、打率.278、2本塁打、7打点の活躍でした。
笹川晃平は社会人3年目から1番を打つ!
社会人2年目の冬は、1か月間に2万スイングしていたそうです。
また、2年目まではクリーンアップが中心でしたが、3年目から1番を打つようになり、「シングルヒットでも出塁し、次につなげることを意識」して試合に臨んでいます。
そういったこともあり、2019年の社会人予選・JABA大会での打率を.308に伸ばします。
チームは予選で敗れ、都市対抗野球の出場はなりませんでしたが、鷺宮製作所の補強選手に選出。
都市対抗での活躍に期待しましょう。
笹川晃平(東京ガス)の成績
笹川晃平の成績です。
- 社会人国際大会通算(17アジア選手権、18年アジア大会):11試合、打率.276、2本塁打、9打点、3三振、出塁率0.500
- 都市対抗(17、18)・日本選手権(17)通算:5試合、打率.118、0打点、6三振、出塁率0.250
- 17、18通算:62試合、打率.274、9二塁打、3三塁打、10本塁打、46打点、43三振、出塁率0.380
- 19予選・JABA大会:13試合、打率.308、4二塁打、2本塁打、10打点、8三振、出塁率0.400、0盗塁
成績は、2019年6月末時点のものです。
2019年は打率を3割以上に伸ばしています。
また、出塁率が打率よりも1割ほど上がっており、打つだけでなく四球を選んでの出塁による貢献度も高そうです。
しかし、2019年予選では四球数5に対し三振数8と三振が多めなので三振を減らせるかが、今後の課題になりそうです。
一方で、本塁打などの長打を打てることが分かります。
盗塁はないものの三塁打を打っており、足も速そうです。
都市対抗や日本選手権で結果を残せていないので、今年こそは結果を残したいところでしょう。
笹川晃平(東京ガス)の特徴や動画
笹川晃平の特徴です。
まずはこちらの動画(関東選抜リーグ2019honda戦)を見ていきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=saevGkb_d58
がっちりとした体形ですね。
バットを高めに構え、左足を大きく上げてタイミングを取っています。
踏み込んだ後は、バットの位置を下げ、足を少し閉じ、全身を使って一気に振り抜いています。
スイングスピードも速そうです。
笹川晃平は長打力!
動画の55秒辺りでは、レフト方向にホームランを打っています。
がっしりとした体形なだけでなく、全身を使ったフルスイングができるので長打を打てるのでしょう。
また、打ったのは、やや低めの内角への変化球と、難しめの球で、対応力もありそうです。
笹川晃平の選球眼は?
ほとんどのボール球は見送る事が出来ていて、動画の2分15秒辺りでは四球を選べています。
しかし、変化球がコースに決まってストライクを取られるケースがあります。
四球を選んで出塁する事もできている一方で、三振数も少し多めなので、選球眼はまずまずといったところでしょう。
今後は、三振数を減らせるかが課題となりそうです。
笹川晃平の守備は?
動画の2分25秒辺りからは守備を特集しています。
外野に抜けそうな打球や前に落ちそうな打球に追いついてスライディングキャッチで飛びついています。
50m走のタイムは6秒1と足が速めで、守備範囲も広そうです。
遠投120mまででき肩が強く、身体能力が高い選手と言ってよさそうです。
笹川晃平の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- フルスイングで、長打が打てる
- 選球眼はまずまず
- 足が速め
- 肩が強く身体能力が高い
です。
選球眼が課題ではあるものの、打撃の調子が上がっており、伸びしろもまだあると思います。
長打と高い身体能力が魅力の走攻守揃った選手という印象です。
笹川晃平(東京ガス)のスカウト評価や指名の可能性
笹川晃平のスカウト評価です。
- オリックス・中川アマスカウトグループ長「ホームランバッターになれる可能性があります。大学の時から評価していましたし、社会人でも順調に伸びています」
- 広島・苑田スカウト統括部長「即戦力になりうる外野手です。社会人で打撃も守備も実にのびのびとプレーできるようになりました。ここまで社会人で伸びる野手は珍しいと感じています」「バッティングが良いのは間違いない」
- ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク「彼の売りは勝負強さになりますかね。厳しい言い方をすると、特徴がない外野手。10段階評価で6ばかりのイメージです」
- DeNA・八馬スカウト「インパクトがさらに強くなった」
- 日本ハム・今成スカウト(大学時代)「肩、足にパンチ力と3拍子そろっている。1級品だね」「常に好球必打を意識して打っているから仕留められる」
- プロスカウト(高校時代)「打撃が素晴らしくよくなっています。夏に見て驚かされました」
高校時代や大学時代から注目されていて、社会人になってからも注目されています。
バッティングや守備などについて評価が高く、「社会人になってからも伸びている」という評価もありました。
走攻守揃った選手なので、今後も注目を集めそうです。
このまま活躍できれば、2019ドラフトで指名される可能性も十分にあるでしょう。
合せて読みたい!
【ドラフト2019】指名結果と全球団の採点&評価しちゃいます!
笹川晃平(東京ガス)のまとめ!
以上が、東京ガス 笹川晃平の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
長打と高い身体能力が魅力の走攻守揃った選手で、打撃の調子が上がっています。
都市対抗や日本選手権で活躍出来ていないので、今年こそ大舞台でのアピールが必要になってきます。
こういった大舞台で活躍できれば、2019ドラフトで指名される可能性はあるでしょう。
まずは2019年都市対抗野球での活躍に期待です。