【ドラフト】小園健太（市和歌山）の成績・経歴・特徴

今回、紹介する選手は市立和歌山高校の小園健太投手です。

回転数の多いノビのあるストレートと鋭く曲がるカットボールが強みの本格派右腕。

既に複数球団から一位候補としてリストアップされています。

今回は、そんな2021年ドラフト候補 市立和歌山高校・小園健太の

記事の内容

経歴とプロフィール → 詳細はこちら
特徴や動画 → 詳細はこちら
公式戦などの成績 → 詳細はこちら
スカウト評価や指名の可能性 → 詳細はこちら
関連ニュース → 詳細はこちら

をご紹介しています。

◇目次◇（該当箇所クリックで飛べます）

小園健太の経歴やプロフィール
小園健太の特徴や動画
小園健太の成績
小園健太のスカウト評価や指名の可能性
小園健太の関連ニュース
小園健太のまとめ！

小園健太の経歴やプロフィール

まず、小園健太の経歴です。

経歴

名前：小園健太（こぞのけんた）
出身地：大阪府貝塚市
生年月日：2003年4月9日
身長：184cm
体重：90kg
投打：右投右打
ポジション：投手
経歴：貝塚ヤング（貝塚市立第一中学校）→ 市立和歌山高校
関連ページ：Twitter、市立和歌山HP

詳しく見ていきましょう。

中学校3年生夏に全国大会で優勝！

小学校一年生時から野球を開始。

中学校時代は、硬式野球チームの貝塚ヤングでプレーします。

全国大会には3度出場しており、中学校3年生夏はエースとして全国優勝に貢献しました。

高校は市立和歌山高校に進みます。

20校近くの高校から誘いを受けましたが、バッテリーを組んでいた松川虎生から「一緒に行こう」と誘われたのが決め手となったそうです。

高校2年生6月に球速を152km/hに伸ばす！

高校1年生春からベンチ入りし、和歌山県大会では、智弁和歌山高校戦で2回を無失点に抑えるなど、3試合に登板しました。

1年生夏の県大会では、リリーフとして3試合に登板、3回戦の和歌山東高校戦では4回を1失点に抑え、球速は140km/h台をマークします。

しかし、準々決勝の南部高校戦では、追いついた直後の9回から登板しますが、失点して試合は敗れました。

1年生秋は先発として投げ、2回戦の初芝橋本高校戦では6回1失点でしたが、準々決勝の桐蔭高校戦ではフォームが安定せず、3回途中4失点で降板します。

1年生冬は体幹トレーニングに力を入れ、フォーム固めを行いました。

2年生6月に行われた大阪桐蔭高校との練習試合では球速を152km/hに伸ばします。

高校2年生秋の県大会で優勝！

高校2年生夏の県大会では、3回戦の智弁和歌山戦でリリーフ登板、4回を投げて2安打無失点に抑えました。

「普段、緊張しないタイプですが、3年生は負けたら終わりで、相手も智弁だったので、今日は結構した。直球がコントロールできておらず、相手のアジャスト率も高く、自分の直球はまだまだ足りないと思った」そうです。

2年生秋の県大会では、準決勝の智弁和歌山高校戦で9回4失点、完投勝利を挙げました。

決勝の和歌山東高校戦では、リリーフとして無失点に抑え、県大会優勝に貢献します。

近畿大会では、1回戦の東播磨高校（兵庫）戦に先発し、先制点を許しますがそれ以降の失点を許さず、9回を完投して11個の三振を奪いました。

続く、選抜を掛けた智辯和歌山との準々決勝では、4安打完封で選抜当確としています。

三年生選抜初戦で完封勝利

甲子園初出場で迎えた選抜では、初戦の岐阜商戦で8奪三振完封勝利。

カットボールやツーシームを狙われたことで、スライダーを多投するという対応能力の高さを披露しました。

続く明豊戦ではリリーフとして5回1失点の好投も、チームは敗戦となっています。

三年生夏は県大会決勝で敗戦

夏の選手権予選では、初戦の県和歌山戦、耐久戦、高野山戦で3試合連続5回自責0という好投で決勝に進出します。

決勝の智辯和歌山戦では8回自責点2ながら、チームは1-4で敗戦となり、甲子園出場はなりませんでした。

その智辯和歌山は甲子園優勝をしています。

小園健太の特徴や動画

続いて、小園健太の特徴です。

まず、こちらの動画を見ていきましょう。

【ドラフト2021候補】小園健太の球質分析＆投球フォーム【スロー撮影】

左足を三塁方向に大きく上げてタメを作っています。

テイクバックはそこまで大きくないですが、腕の振りは大きいです。

また、柔らかく肘を使って投げています。

ノビのあるストレート！

質の良いストレートを投げているので、ストレートにノビがあり、空振りを奪う事もできていました。

回転数は約2,500rpmに迫る数値となっており、プロ野球界でもトップクラスの数値のようです。

また、回転軸もバックスピンに近く、ホップ量が多い球質となっています。

なお、球速は最速152km/hです。

鋭く曲がる縦スライダー！

動画では、スライダー、カットボール、スプリットを投げています。

スライダーはパワーカーブのように変化量が大きく、縦気味に変化しています。

カットボールは、速めの球速で鋭く変化しており、空振りを誘うのに使えます。

スプリットはツーシーム気味で、利き手方向に変化しながら落ち、バットの芯を外せそうです。

他には、カーブも投げるようです。

制球力はまずまず！

動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、低めや内外角にも投げられていました。

一方で、投球が抜けたこともあったので、制球力はまずまずと言ったところでしょう。

特徴まとめ！

特徴をもう一度まとめると

特徴まとめ

最速152km/hのノビのあるストレート
変化球は縦スライダー、カットボール、スプリット、カーブ
制球力はまずまず

です。

最速152km/hのノビのあるストレートと鋭く曲がるカットボールなどの変化球を投げ分けて抑えます。

小園健太の成績

次に、小園健太の成績です。

成績

20秋季大会：6試合、46投球回、防御率1.17、被打率6.26、奪三振率9.78、与四死球率2.15、被安打率6.26
21選抜：2試合、14投球回、防御率0.64、被安打率4.50、奪三振率8.36、与四死球率5.14、被安打率4.50
21夏選手権予選：5試合、22投球回、防御率0.82、奪三振率9.00、与四死球率2.37、被安打率6.14

公式戦では常に安定した成績を残しています。

高い奪三振率から三振が奪えるタイプであることがわかります。

また、与四死球率や被安打率が低く、ランナーを出しにくいことがわかります。

その為、抜群の安定感に繋がっているのでしょう。

ちなみに、公式戦でホームランを打たれたのは1本のみのようです。

高校3年間の公式戦で唯一ホームラン打たれたのが中西聖輝
— 小園健太 (@kozoken___) August 28, 2021

小園健太のスカウト評価や指名の可能性

次に、小園健太のスカウト評価です。

多くのコメントが出ているので、代表的なコメントをご紹介します。

スカウト評価

巨人・榑松アマチュアスカウト統括兼スカウト部次長「直球の質が良く、スライダーのキレも高校生離れしている。打者の反応を見ながら投げるセンスがあるし、バランスもいい。間違いなく上位候補。」「結果はともかく、150キロの球を投げてあれだけ変化球を操れる。即戦力に近い高校生」「スピード、投球術が高校生離れしている。どのボールもレベルが高い」
巨人・武田チーフスカウト「投球センスがいい。将来性を感じる投手」
巨人・水野スカウト部参与「同じ腕の振りで内側も外側も空振りが取れる。１５０（キロ）出るでしょう。楽しみですね」
阪神・渡辺スカウト「いろんな球種を投げられる。最後は疲れの中でも三振を取れるし、ツーシームやチェンジアップでゴロを取れる。」「ストライクが簡単に取れて自分のカウントで試合を進めてる。頭一つ抜けてる印象」「真っすぐも変化球も相変わらずよくて順調すぎるくらい。上位の評価は変わらない」
ＤｅＮＡ・安部スカウト「あれだけ腕を振れて、変化球もいい。本当に楽しみな選手」「直球の質が上がれば、間違いなく上位候補。今年のドラフトに入っても、高校生では１位クラス」「（ドラフト）1位は間違いないでしょう」
広島・鞘師スカウト「来年は関西で目玉になるんじゃないですか」「まっすぐも変化球もキレがある。変化球でもバッターを詰まらせられる。投げ方やシルエットが奥川(恭伸）君とかぶります。十分、奥川２世になれる素材ではありますね」「球種が豊富で器用。真っすぐがもっと走れば、もっと威圧感が出る。けん制、クイックできる。完成度は高い。」「小園がいい投手なのは間違いないので、評価は変わりません。必ずローテ―ションを担う投手になる。全国的に見ても、アマ1、2を争う投手だと思います」
中日・米村チーフスカウト「全てのボールにおいて一級品。もちろん1位候補。断言します。1位じゃないととれません。」「（ドラフト１位の）１２人に入ってくる。今日で決定づけられた」
中日・山本アマスカウトチーフ補佐「抑え気味に投げていても、角度のある球を投げる。変化球のコントロールが良いし、来年の目玉になってくる投手」「低めにちゃんと投げられる。後半でも145以上出てスタミナもある。いい球を投げてコントロールも悪くないし、フォームも悪くない。」
中日・中田アマスカウトアドバイザー「フォームのバランスが良く、投げっぷりもいい。球速ももっと上がるだろうし、目玉になる可能性はある」「持っているポテンシャル、投手としての資質は大学、社会人を含めてもトップクラス。器が大きい」「良い投手の条件が全部そろっている。マネのできない（球の）角度。力強さ。パワーがあってしなやかさがある。その三つを備えている投手はそうはいない。器、素質では今年のドラフト候補全体でも一番ではないかと思っている」
ヤクルト・小川ＧＭ「高校生の中では非常に完成度が高い。今日は制球重視で相手を見ながら投げ分けていた」
ヤクルト・伊東編成部長「一番目立ったのは総合的な面から市和歌山・小園。パワーピッチャーの中京大中京・畔柳も良かった。素材では天理・達。まだまだ伸びる魅力がある」
ヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスク「ドラフト1位候補として、小園投手が飛び抜けており、左投手にも好素材がいました。チームの軸になり得る能力を持っている」
ヤクルト・阿部スカウト「（見たのは）昨年秋以来。高校生はこれからですが、（ドラフト候補選手が）他にいたとしても、トップレベルだと思う」「いろんな球種を操れる。総合力は高い。ギアを上げれば三振を取る投球もできる。速球の平均球速も高い。」
ホークス・永井編成育成本部本部長兼スカウト部部長「ストレートが力強いし、変化球も多彩。全てにおいて変化球の精度が高い。もしプロに行っても早くに出てこれるレベルだと思います。」「間違いなく上位候補」「確実に（1位指名の）12人の中には入ってくる」
ロッテ・三家スカウト「世代Ｎｏ．１と聞いています」「変化球も多彩でなかなか打者は的を絞りづらい。速球にツーシーム、カットボールで打者は戸惑う部分がある。」「変化球も多彩で精度が高い。（球速も）この時期十分です」「ストレートで空振りが取れている。角度をつけて投げることを意識していたみたい。（ドラフト）上位にあがるものを持っています」
楽天・愛敬スカウト「変化球が多彩で全部のキレ、制球がいい。ひと冬越えれば、奥川（ヤクルト）クラスのすごい投手になる可能性がある」「関西で一番、注目されるだろう。フォームもいいし、何よりコントロールがいい。この高校に通わせてもらいたいと思います」「去年１１月の時点で上位候補です」「変化球が多めで低めにコントロールできる。楽しみです。器用ですよね。試合を重ねれば、もっとよくなる。」「高校生で直球が速い選手はいる。しかし、制球力や変化球の精度、投手らしい投手では小園がＮＯ１だと思う。ギアを上げても乱れない制球は群を抜いている」
日本ハム・林スカウト「球が強く、変化球もいい。来年がすごく楽しみ。吉村ＧＭに、いい試合を見てもらえたと思う」
オリックス・牧田副部長「高校生の中で『右の本格派』と言えば、最初に名前を挙げたくなる」
オリックス・谷口悦司スカウト「バランスがいい。体も大きくなっています。上位で来る選手だと思いますし、見る機会は多いでしょう」「テンポが良かった。完投して、それだけで十分。ペース配分して、変化球が多めで、まだまだよくなる。」「テンポよく器用。完投を考え、ムキになってる感じがしない。まだまだ伸びてきますよ」
パ・リーグ球団スカウト「昨年秋の時点でプロの１軍キャンプにいてもおかしくないレベルの高さ。ひと冬を越えてさらにレベルアップした姿を見せられれば、大会後に１位指名の宣言をする球団が出てきても驚かない」