今回ご紹介するのは、西日本工大の隅田知一郎です。
最速150km/hのノビのあるストレートと質の良い変化球で空振りが奪える本格派左腕。
今回は、そんな2021年ドラフト候補 西日本工大・隅田知一郎の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
隅田知一郎の経歴やプロフィール
まずは、隅田知一郎の経歴です。
- 名前:隅田知一郎(すみだ ちひろ)
- 出身地:長崎県大村市
- 生年月日:1999年8月20日
- 身長:176cm
- 体重:74kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:大村クラブ(大村市立西大村小学校) → 大村市立西大村中学校 → 波佐見高校 → 西日本工大
- 関連ページ:西日本工大野球部HP
詳しく見ていきましょう。
中学までは軟式野球
大村市立西大村小学校二年生時に大村クラブで野球を開始。
大村市立西大村中学校では軟式野球部に所属。
二年生秋からエースを任される
波佐見高校では一年生春からベンチ入りを果たします。
二年生秋の秋からエースを任されます。
秋季大会では初戦敗退し、10月に左ひじの疲労骨折によって戦線離脱をします。
その後、冬のトレーニングによって三年生時には143km/hを記録しています。
三年生時に甲子園出場
三年生夏の選手権予選では背番号10ながら、初戦の長崎西戦では14奪三振を記録するなどチームに貢献。
計3試合に先発し、チームの優勝に導き甲子園出場を決めます。
甲子園では初戦の彦根東戦で先発し、9回1アウトから同点に追いつかれ降板。
その後、後続がつかまり敗戦となっています。
大学四年生時に全国大会出場
西日本工大では1年春からリーグ戦で登板。
日本文理大戦で初勝利を挙げるなど防御率1.82という好成績を収めます。
二年生時からは先発として結果を残し、三年生秋季リーグでは自己最速を更新する150km/hをマーク。
三年生終了時までの通算防御率は1点台という安定感を見せています。
四年生時には春季リーグでは優勝に貢献し、MVPとベストナインを獲得。
全日本選手権出場を決めています。
隅田知一郎の特徴や動画
次に、隅田知一郎の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
ノーワインドアップからゆったりと足を上げ、大きなテイクバックから投げ込みます。
勢いあるストレート
ストレートの最速は150km/hで、常時145km/h前後を投げ込みます。
打者がファールや空振りが奪えており、勢いを感じます。
回転数が2440rpmと非常に多く、回転効率が高い質の良いノビのあるボールとなっています。
下記の動画ではドラフト2021候補の中でもトップクラスのホップ量と紹介されています。
NPBの一軍でも通用するボールでしょう。
巧みな投球術
変化球はカットボール、カーブ、スプリット、チェンジアップを投げています。
ストレートやカットボールでカウントを整え、スプリットやチェンジアップで空振りを奪うスタイルです。
左打者にも落ち球を使えており、左右どちらの打者相手にも安定して投球が出来るでしょう。
また、球数は少ないですが、回転効率の良い落差の大きなカーブの投球割合を増やすと、より楽な投球が出来るでしょう。
制球面はまずまず
制球面はまずまずと言えます。
右打者の内角へのクロスファイヤーは素晴らしい精度で投げ込めています。
スプリットやチェンジアップやややバラツキはあるものの、全体的に低めに集められています。
四死球で崩れるようなタイプではないでしょう。
特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- 最速150km/hのストレート
- 空振りが奪える質の良い速球
- 変化球はカットボール、カーブ、チェンジアップ、スプリット
- 落ちる球で空振りが多く奪える
- 制球面はまずまず
です。
最速150km/hの空振りが奪えるストレートだけでなく、質の良いボールを複数操る空振りが奪える本格派左腕です。
制球面でもまずまず安定しており、上のレベルでも十分通用する投手でしょう。
隅田知一郎の成績
続いて、隅田知一郎の成績を見ていきましょう。
- リーグ戦計(~20秋):27試合、116 2/3投球回、防御率1.77、奪三振率11.11、四死球率3.63
成績は2020年までのものです。
100イニング以上の投球回を投げながら、防御率1点台という素晴らしい安定感です。
奪三振率はイニング数を大きく超えており、三振が奪えるタイプであることがわかります。
四死球率がやや高めなので、好不調の波があるのかもしれません。
隅田知一郎のスカウト評価や指名の可能性
続いて、隅田知一郎のスカウト評価です。
- 巨人・脇谷亮太スカウト「神宮で登板して自信をつけたのかな。(春に比べ)制球力がついたし、チェンジアップの抜けも申し分なかった。上位候補になってくると思います」
- 阪神・前田スカウト「一番いいのは走者を出してから打ち取れる投球。(変化球も)カウント球、勝負球のどっちでも使える。出し入れがうまい。貴重な存在です」「走者を出してからは下柳剛さんのように打たせるうまさがある。 上位は間違いない。」
- 中日・三瀬幸司スカウト「(ストレートは)軽く投げてもスピードが出ていた。変化球も低めに集められていた。」「プロでも即戦力として1年目から勝てる力は十分ある」「1位候補に絶対挙がってくる。変化球の精度はプロと比較しても遜色ない。プロですぐ投げられそうな雰囲気がある」
- ヤクルト・ヤクルト小川GM「三振が14個に変化球の質がよくキレもいい。真っすぐも140キロ後半が出ている。すべてにおいて評価は高い。」
- ホークス・永井スカウト部長「チェンジアップがすごくいい。プロでも三振が取れる。 全国でこれだけの投球をすれば(ドラフトでも上位に)挙がるのでは。」
- ホークス・岩井スカウト「キレで勝負する若い頃の和田(ソフトバンク)タイプ。1位の可能性は高い」「球速よりキレで勝負するタイプ。力が安定していて波がないところがいい」
- ロッテ・永野プロ・アマスカウト部長「真っすぐとの兼ね合いもあるが、変化球のキレがいい。特に、ツーシームとチェンジアップがいいね。スタミナが少し課題でしょうか。」
- 楽天・後関スカウト部長「左に限らず大学生ではトップクラスの投手。1位候補に入ってくる可能性は十分にある」
- 西武・渡辺GM「変化球の精度がよく完成度が高いが、まだまだよくなりそう」「今年のリストに挙がった選手の中では1番の評価。これは満場一致の評価で、投手としてポテンシャルの高さもありますし、ゲームをしっかり支配できる、しっかりゲームをつくれる、ランナーを出しても切り抜ける術を持っている。総合的な評価で彼に決めました」
- オリックス・縞田拓弥スカウト「九州の中ではトップクラスのピッチャー」
- プロスカウト「今秋のドラフトの上位候補」
現時点で複数球団からコメントが出ています。
西武が一位指名を公表しています。
また、中日、楽天、ホークスからは「一位候補に入る」といった非常に高い評価を受けています。
さらに、巨人やヤクルトが一位候補としてリストアップしたという報道も出ています。
全国大会出場により、各球団の幹部クラスのスカウトの目に触れたと思いますので、今後も評価が上がってきそうですね。
ドラフト2021での一位の可能性が高そうで、今後の活躍次第では競合の可能性も出てきそうです。
今後の活躍に注目しましょう。
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隅田知一郎のまとめ
以上が、西日本工大 隅田知一郎の経歴、成績や特徴でした。
最速150km/hのノビのあるストレートや質の良い変化球で空振りが奪える本格派左腕です。
2021ドラフトで一位指名される可能性は高いでしょう。
今後の動向や活躍に期待しましょう。