今回、紹介する選手は日本通運の高野脩汰投手です。
力のある147km/hのストレートとスライダー、フォークといった変化球を投げ分ける本格派左腕。
大学に入学してからは、体重の増量に力を入れ、3年生秋は明治神宮野球大会に出場しました。
今回はそんな日本通運 高野脩汰の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
高野脩汰の経歴やプロフィール
まず、高野脩汰の経歴です。
- 名前:高野脩汰(たかの しゅうた)
- 出身地:島根県出雲市
- 生年月日:1998年8月13日
- 身長 :181cm
- 体重: 70kg
- 投打:左投左打
- ポジション:投手
- 経歴:島根県立出雲商業高校 → 関西大学 → 日本通運
詳しく見ていきましょう。
高野脩汰は甲子園出場なし!
小学校3年生から野球をはじめ、その時から投手としてプレーしていました。
高校は、島根県立出雲商業高校に進み、高校1年生の時からベンチ入りします。
2年生夏の県大会では、1回戦の益田東高校戦で10回を投げて2失点10奪三振、2回戦の三刀屋高校戦では9回2失点15奪三振を挙げるなど、43回を投げて47個の三振を奪いました。
準決勝の大東高校戦で9回を1点に抑えますが、試合は敗れ甲子園出場はなりませんでした。
3年生夏は、県大会1回戦の邇摩高校戦で8回を投げて11個の三振を奪いますが3失点、試合も敗れ高校野球生活を終えます。
高野脩汰は3年生秋に明治神宮野球大会に出場!
大学は、関西大学(関西学生野球連盟)に進学しました。
2年生春からリーグ戦に登板し、近畿大学戦ではリリーフとして5 2/3回を投げ、リーグ戦初勝利を挙げます。
また、この試合で143km/hをマークしました。
2年生春は、先発2試合を含む5試合に投げて4勝を挙げ、リーグ1位となる防御率0.63の活躍でベストナインに選ばれます。
3年生秋は、先発7試合を含む8試合に先発し、4勝を挙げリーグ2位の防御率1.01、MVPとなり、リーグ優勝もしました。
さらに、明治神宮野球大会に出場しますが、肘の違和感もあって、リリーフとして投げます。
準決勝の東海大学戦では1回を投げて1失点、決勝の慶応大学戦では1回を投げて2失点で試合も敗れました。
入学後から、体重の増量に力を入れており、4年生春の社会人チーム・カナフレックスとの練習試合では球速を147km/hに伸ばしました。
因みに、大学3年生までにリーグ戦で下記のタイトルを獲得しています。
- MVP:19秋
- 最優秀投手:19秋
- ベストナイン:18春、19秋
高野脩汰の成績
次に、高野脩汰の成績です。
- 全国大会(神宮:19):2試合、2投球回、防御率13.50、被安打率13.50、奪三振率18.00、四死球率13.50
- リーグ戦通算(18春~19秋):25試合、10勝4敗、150投球回、防御率1.20、被安打率6.12、奪三振率9.48、四死球率2.58
成績は、2019明治神宮神宮野球大会までのものです。
全国大会では、投球回が短かったり1イニングで2失点するなど、防御率、被安打率、四死球率が悪くなっています。
リーグ戦では、打たれたヒットはまずまずで失点を抑えられており、四死球もそこまで多くありません。
また、奪三振率を見ると、三振を奪うタイプのピッチャーといっていいでしょう。
高野脩汰の特徴や動画
続いて、高野脩汰の特徴です。
まずは、こちらの動画を見ていきましょう。
右足を一塁方向に大きく上げて、タメを作っています。
全身を使って大きく腕を振れており、肘の使い方も柔らかそうです。
元メジャーリーガーの岡島秀樹投手(レッドソックス、巨人など)のように、投げ切った時に顔が下を向いています。
因みに、小学生の頃からフォームはほとんど変わっていないそうです。
高野脩汰は力のあるストレート!
球に角度がついていて、力のあるストレートを投げています。
バッターが振り遅れている場面も見られ、球速以上に速く感じていそうです。
また、常にセットポジションで投げているので、球威を落とさずに投げられるかも知れません。
ストレートは常時130km/h台後半、最速147km/hです。
高野脩汰は鋭く曲がるスライダー!
変化球は、スライダー、フォークを投げています。
スライダーは、打者の手元で鋭く変化し、打ち取ったり左バッターから空振りを奪うのに使えそうです。
フォークは、打者の近くで大きく落ち、空振りを奪ったり打ち取る事ができています。
他にも、チェンジアップを習得中だそうです。
高野脩汰の制球力はまずまず!
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、内外角などストライクゾーンぎりぎりの所にも投げています。
その一方で、ボールが高めに浮いた場面もあったので、制球力はまずまずといったところでしょう。
今後は、もう少し細かいコントロールが求められそうです。
高野脩汰の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 力のある最速147km/hのストレート
- 変化球は、スライダー、フォーク、チェンジアップ
- 制球力はまずまず
です。
力のある147km/hのストレートとスライダー、フォークといった変化球を投げ分けて抑えています。
高野脩汰のスカウト評価や指名の可能性
次に、高野脩汰のスカウト評価です。
- 阪神・渡辺スカウト「いい真っすぐを投げるし、2種類で三振を取れるのは面白い。これからが楽しみな選手」
- 中日・中田宗男スカウト顧問「彼の最大のセールスポイントは頭が前へ出て腕も遅れて出てくるから、打者の反応が遅れる。でも、きょうは腕が振り切れてなくて、リリースもバラバラ。狙ったところへいかない。昨年の良いときには、右打者のヒザ元へ伸びのあるストレートを投げ込めていた。最大の長所が今は欠点になっている。 いいコースへ行けば空振りを取れる。これから、どれだけ(状態を)上げていけるか。」
現時点で2球団からコメントが出ています。
ストレートやタイミングの取りにくさを評価されているようです。
貴重な左投手なので、2022ドラフトで指名される可能性もありそうです。
関西大学の早瀬万豊監督は「軸になって投げてもらいたい投手」と4年生になってからの活躍を期待しており、アドバイザーの山口高志さん(元・阪急投手)は「見たときにビックリした。今あるもので打者を抑えられる」と評価しています。
本人は、「シーズン通して調子を維持できるようになり、卒業後はプロを目指したい」との事です。
プロ入りを考えるようになったのは、同じリーグの立命館大学で1学年上の坂本裕哉投手(現・横浜DeNA)がプロ入りしたのも大きかったのかもしれません。
さらに、対戦相手ながら親しくなり「体のケアが大事」などとアドバイスを送ってもらっているそうです。
因みに、坂本裕哉との直接対決は4回ありましたが、完封勝利2試合を含む3勝を挙げています。
高野脩汰のまとめ!
以上が、日本通運 高野脩汰の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
力のある147km/hのストレートとスライダー、フォークといった変化球が持ち味です。
左投手という事もあり、2022ドラフトでの指名も十分あると思います。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。