今回、紹介する選手は火の国サラマンダーズの佐野大河投手です。
色々な変化をする回転数の少ないナックルが持ち味のナックルボーラー。
現在は、大学に籍を置きながら、独立リーグでプレーしています。
今回はそんな火の国サラマンダーズ 佐野大河の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
佐野大河の経歴やプロフィール
まず、佐野大河の経歴です。
- 名前:佐野大河(さの たいが)
- 出身地:静岡県浜松市
- 生年月日:1998年11月16日
- 身長 :172cm
- 体重: 68kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:浜松南リトルシニア(浜松中部中学)→ 静岡県立浜松南高校 → 千葉大学(在学中)→ 堺シュライクス → 火の国サラマンダーズ
- 関連ページ:Twitter
詳しく見ていきましょう。
中学生時代からナックルボールを投げる!
小学校2年生のころからソフトボールをはじめました。
中学生時代は、浜松南リトルシニアで内野手としてプレーします。
また、その頃、同じ内野手のチームメイトが遊びでナックルボールを投げていて、教わって投げた事がありました。
高校は、静岡県立浜松南高校に進みます。
2年生になると、内野手だけでなく投手としても出場するようになりました。
試合でナックルボールを投げたこともありますが、見せ球として使う程度だったそうです。
3年生夏の県大会初戦の静岡商業高校戦で敗れました。
甲子園出場経験はありません。
大学3年生の時に野球部を退部、独立リーグでのプレーを望む!
高校卒業後は、千葉大学(千葉県大学野球連盟3部)に進学します。
「家庭の経済事情と、東京で就職したいと考えて関東の国公立大学への進学したい」と考えたのが進学理由で、現役で法政経学部法政経学科に合格しました。
また、「大学でも野球を続けたかったが、関東の私立や1部リーグだとレベルが高くついていけない」と感じ、プロ入りは考えず、卒業後は金融業界への就職を考えたそうです。
大学入学後は、リリーフを中心にリーグ戦に投げます。
それと同時に、ナックルボールをメインに投げたいと考え、ティム・ウェイクフィールドやR.A.ディッキーといったメジャーリーガーが投球する動画を参考に練習を行いました。
2年生の時には、NHKで放送している野球関係のテレビ番組「球辞苑」で、ウェイクフィールド(元メジャーリーガー)のナックルボールの握りを参考にします。
その結果、ナックルの精度が良くなりました。
さらに、ナックルボールを投げている動画をSNSに投稿すると、「ナックル大学生」として多くの人から反響があり、「色々な野球の世界を見てみたい」「もっと高いレベルでプレーしたい」と思うようになります。
「独立リーグなどのトライアウトを受験したい」という理由で、3年生秋には、所属していた硬式野球部を退部しました。
火の国サラマンダーズに入団!
野球部を退部した後は、BCリーグ、四国アイランドリーグのトライアウトを受けますが、契約には至らず、メジャーリーグや国内外の独立リーグがスカウトに訪れたWorldTryout2019に臨みます。
予選を通過し、本選では、第1試合で1アウトも取れないでマウンドを降りましたが、第2試合では、ダブルプレーに打ち取るなどの活躍を見せました。
その結果、関西独立リーグの火の国サラマンダーズと北海道ベースボールリーグ(2020年よりリーグ開始)からオファーを貰います。
堺の松本オーナーから熱心に声をかけてもらったこともあり、火の国サラマンダーズへの入団を決めました。
大学3年生のテストが終わった後、3年生2月からチームに合流して練習に参加します。
「火の国サラマンダーズには、大学に在籍しながら行くことに決め、シーズン中の4月から10月はチームの寮に住む。単位に余裕があるので、休学ではなく通わない形をとり、後期から大学に戻る」そうです。
また、周りのチームメイトが就職活動を行っていますが、「就職はせず、野球一本で行きたい」と話しており、国内外のプロ野球チームでのプレーを目指します。
練習試合で力の差を痛感!
3月の練習試合で先発しますが、四球を出したこともあり2回を投げて6失点と苦しみました。
「大学のリーグよりもレベルが高く、コントロールを良くしないと通用しない」と思ったそうです。
また、元プロ野球選手でもある大西宏明監督、藤江均コーチからは、「ナックルボーラーである以前に投手として必要なことを身につけるのも大事」と言われました。
そういう事もあって、投球フォームの基本やクイック、フィールディングなどの練習にも力を入れています。
初勝利を挙げる
6月13日に関西独立リーグが開幕。
開幕戦で先発を任されると、7回1失点の好投を披露し、初勝利を挙げます。
次回登板でも8回自責点1で2連勝を挙げます。
三戦目の和歌山ファイティングバース戦では5回5失点と打ち込まれ、その後は約2か月登板がありませんでした。
しかし、9月24日に和歌山戦に登板すると7回無失点の好投を披露しています。
佐野大河の特徴や動画
続いて、佐野大河の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
背はそこまで大きくありませんが、ほぼ上から投げ下ろすフォームです。
左足を上げてタメを作っています。
大きい腕の振りで投げ、肘の使い方も柔らかそうです。
回転数の少ないナックル!
最速130km/hのストレートも投げますが、最速112km/h、平均100km/h前後のナックルボールを中心に投げています。
ナックルは、横に大きく変化する球、横に揺れながら落ちる球、大きく落ちる球など、色々な変化が見られ、空振りを取ることができていました。
1分間の回転数は、高くても200回転台で、ほぼ無回転と言って良さそうです。
本人は、「ナックルが回転すると打たれやすかった」と話し、無回転にこだわって練習しています。
大学の後輩捕手の話では「たまに、捕球する直前で急に浮いてくることもあって、受けるのが大変だった」そうです。
制球力は普通!
動画を見ると、ストライクゾーンぎりぎりの所に投げる事も出来ています。
ただ、ナックル主体のピッチングなので、キャッチャーの構えた所から外れているケースが目立ち、パスボールを誘う場面も見られました。
制球力は普通といった所で、今後は精度の向上が求められるでしょう。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 110km/h前後のナックルボール
- 制球力は普通
です。
色々な変化をする回転数の少ないナックルボールが主体のピッチングをします。
ナックルボールを本格的に投げたのは大学に入ってからなので、まだ伸びしろがありそうです。
佐野大河の成績
次に、佐野大河の成績です。
大学では3部リーグ(2年生秋のみ2部)で注目度が低く、まだ、詳しい情報がありません。
大学3年生秋は、1試合の登板のみだったそうです。
独立リーグでの成績は下記となります。
- 2020年:4試合、防御率2.61、31投球回、2勝1敗、被打率6.39、奪三振率3.48、四死球率8.13
防御率2.61とまずまずの結果を残しています。
被打率が少ないのが要因でしょう。
しかし、四死球率が8を超えており、制球面で課題がありそうです。
ナックルボールという特徴から、制球するのは難しいでしょうが、上のレベルで活躍するには精度向上が必須でしょう。
佐野大河のスカウト評価や指名の可能性
次に、佐野大河のスカウト評価です。
スカウトが、現時点で寄せたコメントはありません。
大学では三部リーグという事があり、まだ、注目度が低いのかもしれません。
2020年は独立リーグでプレーするので、活躍次第では、2020ドラフトで指名される可能性もあると思います。
ただ、リーグ戦の開幕が延期になっており、10月には大学に戻る予定なので、アピールできる期間が短かそうです。
将来の夢はメジャーリーガーで、「今のままでは無理ですが、体を強くして、ナックルの精度を上げていければ夢も可能になると思う」と話しています。
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佐野大河のまとめ!
以上が、火の国サラマンダーズ 佐野大河の経歴、成績や特徴でした。
色々な変化をする回転数の少ないナックルボールが主体のピッチングをしています。
独立リーグでの活躍次第で、2020ドラフトでの指名もあるかもしれません。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。