今回、紹介する選手はJFE東日本の猪田和希捕手です。
逆方向に長打を打つことができる打てる捕手で、二塁送球タイムも1.9秒台とプロトップレベルに迫ります。
2019都市対抗野球では、サヨナラ満塁本塁打を打ちました。
今回はそんなJFE東日本 猪田和希の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
猪田和希の経歴やプロフィール
また出かけるけど一旦帰宅・・・
今日の都市対抗、第1試合はJFE東日本、猪田和希選手の満塁弾で決着。
(えてして、贔屓チームがやられたときに限ってうまく撮れてたりするアレ) pic.twitter.com/Ls63GG5HTR
— dedimar5 (@dedimar5) July 20, 2019
まず、猪田和希の経歴です。
- 名前 : 猪田和希(いのだ かずき)
- 出身地 : 兵庫県西宮市
- 生年月日 : 1999年8月20日
- 身長 : 175cm
- 体重 : 80kg
- 投打:右投右打
- ポジション:捕手
- 経歴:高木野球団(西宮市立高木小学校)→ 兵庫伊丹ヤング(西宮市立瓦木中学校) → 神戸国際大附属高校 → JFE東日本
- 関連ページ:JFE東日本HP
詳しく見ていきましょう。
中学校時代は投手、高校二年生までは外野手!
小学校1年生の時から野球をはじめ、高木野球団でプレーします。
中学生になってからは、硬式野球チームの兵庫伊丹ヤングに所属。
中学校3年生の夏は、ジャイアンツカップに4番・投手で出場し、ホームランを打ちます。
高校は神戸国際大附属高校に進みます。
2年生夏から外野のレギュラーとなり、県大会では準々決勝で敗退するまでの5試合全てに4番レフトで出場しました。
3回戦で4安打2打点を挙げるなど、3割の打率を残します。
高校2年生秋から捕手に転向、2季連続で甲子園に出場!
強肩ということもあり、高校2年生秋から捕手に転向しました。
地区大会で2本の本塁打を打ち、4球団が視察した県大会3回戦では二塁打を含む2安打を打ちます。
県大会決勝で顔面に死球を受け、鼻や頬の骨を骨折してしまいますが、通院しながら練習に参加したそうです。
近畿大会では、準々決勝の上宮太子高校(大阪)戦、準決勝の大阪桐蔭高校戦と2試合連続で本塁打を打ちました。
近畿大会では、5割を越える打率で準優勝に貢献、3年生春のセンバツ甲子園に出場を決めます。
しかし、センバツ甲子園初戦の東海大福岡高校戦でノーヒット、バント処理時の悪送球もあり、試合も敗れました。
3年生夏の県大会では、決勝の明石商業高校戦で本塁打を打つなど、4本の本塁打を打ち、優勝に貢献。
2季連続の甲子園となる夏の甲子園に出場し、2回戦(初戦)の北海高校(南北海道)戦では阪口皓亮投手(現・横浜DeNA)から2安打を打ちます。
しかし、3回戦の天理高校戦ではノーヒットに終わり、延長戦の末に敗れました。
都市対抗野球でサヨナラ満塁本塁打を打つ!
高校卒業後はJFE東日本に就職します。
入社2年目の都市対抗野球では、決勝を除く4試合に、代打ないし控え捕手として出場しました。
3回戦の明治安田生命戦では、代打で出場し捕手のポジションにつき、3打席目となる9回裏にサヨナラ満塁本塁打を打ちます。
「自分のスイングが出来ていて、最高に気持ち良かった」と話しており、サヨナラ満塁本塁打は生まれて初めてだったそうです。
その結果、準々決勝以降も勝ち進み、チームは初の日本一となりました。
入社2年目の社会人日本選手権にも出場し、2試合に捕手のスタメンで出場。
2回戦の大阪ガス戦では2安打し、相手の盗塁も刺しましたが、試合は敗れます。
大きな大会でも先発出場するようになり、今後も出場機会が増えそうです。
なお、チームメイトにはドラフト2020候補の今川優馬がいます。
猪田和希の特徴や動画
さらに、猪田和希の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
足を少し曲げて構えており、左足を小刻みに上げながらタイミングを取っています。
そして、体重移動を利用して、力強く最後まで振り切っています。
逆方向に長打を打てる!
動画の15秒過ぎでは、外角寄りの球を逆方向(ライト方向)へのホームランとしています。
体重移動を利用して、しっかりとフルスイングができているので長打を打てるのでしょう。
バットコントロール!
動画の1分25秒辺りでは、外角への変化球をセンターに打ち返しており、どのような球にも対応できそうです。
また、ライト方向やレフト方向にも打っており、広角に打つことができています。
どのような球にも対応でき広角に打てるので、バットコントロールができると言っていいでしょう。
選球眼はまずまず!
ボール球を見送る事が出来ており、際どい球はファウルで粘れています。
選球眼はまずまずといっていいでしょう。
走力はそこまでない!
動画の1分35秒過ぎでは、一塁到達タイムを測定していますが、最後に緩めていることもあり、4秒9近くでした。
50m走のタイムは6秒7で野球選手の中では、そこまで足が速くはないようです。
なので、社会人になってから公式戦での盗塁はないのかもしれません。
2塁送球1.9秒台!
動画1分55秒あたりから送球について取り上げています。
捕球してから投げるまでの動作が早く、野手のミットをめがけて投げており、コントロールも良さそうです。
二塁へ投げるタイムは1.9秒~2.1秒以内と、プロトップレベルに迫るタイムとなっています。
盗塁時捕手の二塁送球(ポップタイム)ここまでの最速 4.13時点
この分野は昨季まで甲斐(ソフトバンク)の独壇場だったが、今季は加藤(中日)、松本(ヤクルト)が甲斐に近いスピードの二塁送球を見せている。田村(ロッテ)、森(西武)、梅野(阪神)も好タイムを記録https://t.co/sJ9nhppYv2 pic.twitter.com/yhkkjeajSB— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) April 13, 2019
遠投は110mまででき、肩自体も強そうです。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 広角に長打を打てる
- 高いバットコントロール
- まずまずの選球眼
- 二塁送球タイム1.9秒台でプロトップレベルに迫る
です。
広角に長打を打て、高いバットコントロールが持ちあじの打てる捕手で、二塁送球タイムも1.9秒台と送球もプロトップレベルに迫ります。
まだ、高卒2年目ということもあり、伸びしろもありそうです。
猪田和希の成績
次に、猪田和希の成績です。
打撃と守備に分けて見ていきましょう。
打撃成績
まずは打撃成績です。
- 都市対抗・日本選手権通算(都:19、選:19):6試合、打率.250、1本塁打、4打点、1三振、出塁率.250
- 都市対抗予選・JABA大会通算(19):5試合、打率.364、2二塁打、3打点、2三振、出塁率.417
成績は、2019社会人日本選手権までのものです。
2019都市対抗での打率は.167、2019日本選手権での打率は.333となっており、大会などによって波があると思います。
一方で、本塁打や二塁打などの長打を打っていて、長打を打てる選手です。
ただ、三振数はそこまで多くありませんが、四死球数(都市対抗・選手権で0四死球、予選等で1四死球)を上回っています。
今後は三振を減らして、四球を選んで出塁する事を心がけるといいかもしれません。
また、社会人になってから、公式戦で盗塁を決めたという情報ないようです。
守備の成績
続いて守備の成績です
- 日本選手権通算(19):2試合、盗塁阻止率.250(許した盗塁:3、盗塁刺:1)
阻止率は低いものの、日本選手権でも盗塁を刺す事が出来ています。
今後は、レギュラーとして出場する機会も増えると思うので、強肩をアピールしていけるといいでしょう。
猪田和希のスカウト評価や指名の可能性
猪田和希のスカウト評価です。
残念ながら、スカウトの寄せたコメントはありません。
ただ、都市対抗野球や社会人日本選手権を視察したスカウトは、いると思います。
高校時代からも注目されており、継続して視察しているスカウトもいるかもしれません。
一方で、JFE東日本の落合成紀監督は、都市対抗野球・明治安田生命戦の後に「元から力はあったが、頭を使う部分で成長した」とコメントしており、評価しています。
高卒2年目と若さがあり、出場機会も増えているので、今後の活躍次第ではドラフト2020で指名される可能性も高くなりそうです。
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猪田和希のまとめ!
以上が、JFE東日本 猪田和希の経歴、成績や特徴でした。
逆方向に長打を打てる打撃やプロトップレベルに迫る送球が持ちあじの、打てる捕手です。
レギュラーとして出場する機会も増えており、伸びしろもまだあります。
今後の活躍次第では、2020ドラフトで指名される可能性が高くなりそうです。
今後の動向や活躍に期待しましょう。