今回、紹介する選手は、鷺宮製作所の小孫竜二投手です。
威力のあるストレートとスライダー等の変化球が持ち味の投手です。
明治神宮野球大会に2度出場しています。
今回はそんな鷺宮製作所 小孫竜二の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
小孫竜二の経歴やプロフィール
小孫竜二の経歴です。
- 名前 : 小孫竜二(こまご りゅうじ)
- 出身地 : 石川県金沢市
- 生年月日 : 1997年9月15日
- 身長 : 180cm
- 体重 : 85kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:金沢ボーイズ(金沢市立犀生中学校)→ 遊学館高校 → 創価大学 → 鷺宮製作所
詳しく見ていきましょう。
小孫竜二は高校3年生春に144km/hをマーク!
お兄さんの影響で5歳から野球を始め、中学校時代は、硬式野球の金沢ボーイズでプレー。
金沢ボーイズ時代に、投手兼外野手として中日本選抜に選ばれます。
高校は県内の遊学館高校に進み、1年生秋から外野手としてベンチ入り。
2年生春は県大会4試合にリリーフとして登板。
2年生夏は、2回戦(初戦)の金沢西高校戦で先発し、7回途中まで投げ2失点でした。
準々決勝の小松大谷高校戦で、7回途中3失点と抑えますが試合は敗れます。
2年生秋は3回戦の金沢高校戦に登板するも敗退。
3年生春は、県大会初戦の翠星高校戦で144km/hをマークしました。
この試合はオリックスと巨人のスカウトが視察したそうです。
小孫竜二は高校3年生夏に甲子園出場!
3年生春は県大会で優勝し、北信越大会ベスト8、計5試合36 2/3回を投げ防御率1.72でした。
3年生夏は34 2/3回を投げて3失点49奪三振の活躍で県大会優勝、甲子園に出場します。
甲子園では、2回戦(初戦)の九州学院高校(熊本)戦に先発し、3失点完投勝利を挙げました。
3回戦の東海大相模高校(神奈川)戦にも先発しますが、4回途中6失点で降板、試合も敗れます。
甲子園終了後にプロ志望届を提出しましたがドラフトで指名はされませんでした。
小孫竜二は2年連続で明治神宮野球大会出場!
高校卒業後は、創価大学(東京新大学野球連盟)に進学。
大学1年生春からリーグ戦に出場し、3試合に先発し2勝を挙げました。
2年生春は、投球回を34 1/3回まで伸ばし、3勝を挙げ防御率はリーグ5位となる1.83でした。
2年生秋は、リーグ優勝となり、横浜市長杯(関東地区代表決定戦)準決勝の上武大学戦で、ロングリリーフとし7 1/3回0を無失点に抑え、逆転勝ちに結びつけます。
明治神宮野球大会では、1回戦の関西大学戦にリリーフし、4回を投げ無失点に抑え、勝利に貢献。
3年生春は登板数を減らしますが、秋は8試合、58 2/3回を投げ、5勝(4完投、1完封)を挙げ最多勝の連盟表彰を受けました。
2年連続で明治神宮野球大会に出場し、2回戦(初戦)の関西国際大学戦で2番手として登板し、1回を無失点に抑えます。
小孫竜二は大学4年生夏に152km/hをマーク!
4年生春はリーグ優勝し、全日本大学選手権に創価大学は出場しますが、リーグ戦で右足甲を痛めて登板はありませんでした。
ですが、夏のオープン戦で投げるようになり、152km/hをマークします。
その後、4年生秋のリーグ戦前にプロ志望届を出します。
秋の開幕戦にあたる杏林大学との試合は、プロ10球団が視察しました。
2019ドラフト指名を受けた杉山晃基、望月大希の両投手とは同学年です。
小孫竜二の成績
小孫竜二の成績です。
- 全国大会通算(神宮:17年~18年):2試合、5投球回、防御率0.00、被安打率3.60、奪三振率5.40 、四死球率7.20
- リーグ戦成績(16年春~19年秋):35試合、17勝11敗、223 1/3投球回、防御率2.30、被安打率7.33、奪三振率6.85、四死球率4.31
成績は2019年9月5日時点のものです。
イニングは少ないですが、全国大会で無失点に抑えることができています。
ヒットを打たれ、四死球を出しやすい割には抑えている印象です。
2018年秋季リーグからは投球回数を三振数が上回っており、防御率も1点台と安定しています。
三振が奪えるタイプなのでしっかり抑えられるのでしょうね。
小孫竜二の特徴や動画
小孫竜二の特徴です。
こちらの動画(2019年秋季リーグ、杏林大学戦)を見ていきましょう。
がっしりとした体型ですね。
左足を大きく上げてタメを作ってから、柔らかい腕の振りで投げています。
リリースポイントは打者寄りで、リリース時に手首のスナップを効かせることが出来ています。
また、体全体を使ったフォームで、腕を最後まで振っていますね。
小孫竜二は威力のあるストレート!
ストレートの球速は最速152km/h、常時140km/h前後です。
バッターが振り遅れています。
回転軸が進行方向に傾いており、特殊な回転であることがわかります。
球質が他の投手と違いことで、相手打者が戸惑って振り遅れていると考えられます。
初見ではなかなか打ちにくいタイプと言えるでしょう。
小孫竜二は多彩な変化球!
動画ではスライダー・フォーク・カーブを投げています。
スライダーは、打者の手元で鋭く曲がり、縦方向にも変化しています。
ストライクカウントを取ったり空振りを奪えているので、決め球として使えそうです。
フォークもホームベース付近で落ちますが、落ちないで抜けるなど、精度はそこまでないようです。
カーブは回転数が多く、トップスピン回転なので変化量が大きそうですね。
小孫竜二の制球力はまずまず
動画を見ると、概ねは捕手の構えた所に投げられており、低めや内外角にも投げられています。
その一方で、明らかなボール球が多めで、四死球を出しやすくなるのかも知れません。
制球力はまずまずといった所です。
また、甘く入った変化球を本塁打にされました。
上のレベルでプレーするには、より正確なコントロールが必要となるでしょう。
小孫竜二の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速152km/hの威力のあるストレート
- 変化球は、スライダー、フォーク、カーブ
- 制球力はまずまず
です。
最速152km/hの威力のあるストレートが魅力の本格派右腕で、スライダー等の変化球と上手く投げ分けています。
小孫竜二のスカウト評価や指名の可能性
小孫竜二のスカウト評価です。
- 巨人・水野スカウト部長「いいボールを投げている。強い球を投げていて、変化球も投げて、好評価です」
- 中日・立浪監督「いいという噂を聞きます。なんだかんだ先発も足りているようで足りていない。後ろはそこそこ固まっていますけど、大事ですよ」「すごいですよ。きょうはいいピッチングを見せてもらった。カットボールにフォークもあるしね。先発もいけると思うが、短いイニングの方が力を発揮しそう。来てよかった」
- 中日・米村明アマスカウトチーフ「150キロを投げ続けられる体の強さは魅力です」
社会人時代では、現時点で複数球団からコメントがでています。
球速の速さが評価されているようです。
今後も結果を残せれば、ドラフト指名もあるかもしれません。
今後の動向に注目です。
小孫竜二(のまとめ!
以上が、鷺宮製作所 小孫竜二の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
威力のあるストレートとスライダー等の変化球を投げ分ける本格派右腕で、2022ドラフトで指名される可能性もあります。
秋季リーグの活躍や、今後の動向に注目していきましょう。