2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、創価大学の望月大希投手です。
角度のついたストレートと落ちる変化球が持ち味の投手で、長身を活かした投球をします。
4季連続で全国大会に出場し、大学野球日本代表候補にも選ばれています。
今回はそんな創価大学 望月大希の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
望月大希(創価大)の経歴やプロフィール
2018.10.29 横浜スタジアム
創価大学 望月大希投手(市立船橋)#大学野球#創価大学#望月大希 pic.twitter.com/i8gpsDsndn— hikaru230821 (@hikaru20110821) December 6, 2018
望月大希の経歴です。
- 名前 : 望月大希(もちづき だいき)
- 出身地 : 千葉県船橋市
- 生年月日 : 1998年2月1日
- 身長 : 187cm
- 体重 : 83kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:船橋市立八木が谷中学校 → 船橋市立船橋高校 → 創価大学
詳しく見ていきましょう。
望月大希は甲子園出場なし!
船橋市立八木が谷中学校では、軟式野球部に所属。
高校は、地元の船橋市立船橋高校に進みます。
2年生夏の県大会では、4回戦の鎌ケ谷高校戦に先発して8回を投げ無失点でしたが、5回戦の専大松戸高校戦は登板することなく敗れます。
2年生秋は県大会2回戦の我孫子東高校戦では9回を完封(12奪三振)しました。
準決勝まで進み、木更津総合高校戦では先発として7回を2失点に抑えましたが、完封で敗れます。
3年生夏は、県大会初戦の一宮商業高校戦で、リリーフとして2 2/3回を投げますが試合は敗れ、甲子園出場はありませんでした。
望月大希は、2年生夏にIgA腎症を発症!
高校卒業後は創価大学(東京新大学野球連盟)に進学。
1年春からベンチ入りし、リリーフを中心に投げます。
しかし、2年生夏にIgA腎症(腎臓にIgAという蛋白が沈着する病気)という難病にかかり、入院や手術を繰り返しました。
原因が分からないままドクターストップとなり、「体は動くのに練習できなくてもやもやした」時期もあったそうです。
ですが、扁桃腺に原因があると分かり手術したところ、病気が治り、復帰を果たします。
出場した2年生秋の明治神宮野球大会では、2回戦の星槎道都大学戦でリリーフし、2回を無失点に抑えますが、試合は敗れました。
この試合で、145km/hを記録します。
3年生春は6試合に登板し、28 1/3回を投げて3勝1敗、リーグ1位となる防御率1.27の成績でリーグ優勝に貢献。
全日本大学野球選手権大会に出場し、1回戦の宮崎産業経営大学戦では、2回を投げ1失点し、試合も敗れます。
望月大希は4季連続の全国大会出場!
全日本大学野球選手権大会の後、靭帯を損傷し、秋のリーグ戦は4試合11回の登板にとどまりました。
3年生秋は、リーグ2位でしたが、関東地区代表決定戦に出場。
関東地区代表決定戦では、3試合にリリーフ登板し、防御率2.45と抑え優勝、明治神宮野球大会に出場します。
2回戦の関西国際大学戦では、ビハインドの場面でリリーフし、1回を無安打無失点に抑えますが、試合は敗れました。
4年生春は先発を中心に6試合35 1/3回を投げ、創価大学もリーグ優勝しました。
4季連続の全国大会となる全日本大学野球選手権では、1回戦の大阪工業大学戦でリリーフとして2回を投げ、無安打無失点に抑えます。
2回戦の東北福祉大学戦では先発し、8回を2安打1失点(4奪三振)に抑えますが、0対1で敗れました。
全日本大学野球選手権終了後、大学野球日本代表候補に選出されるも、代表入りはなりませんでした。
ちなみに、ドラフト2019候補の杉山晃基、小孫竜二は同級生のチームメイトです。
望月大希(創価大)の成績
望月大希の成績です。
- 全国大会通算(全日本:18年~19年、神宮:17年~18年):5試合、15投球回、0勝1敗、防御率1.20、奪三振率6.00 、四死球率4.20
- リーグ戦成績(16年春~19年春):30試合、7勝4敗、107 1/3投球回、防御率1.43、奪三振率7.04、四死球率3.61
- 2019年春季リーグ:6試合、2勝1敗、35 1/3、防御率0.76、奪三振率8.15、四死球率2.03
成績は2019年全日本大学野球選手権終了時点のものです。
2019年春は先発を中心に35 1/3回を投げ、防御率0.76という素晴らしい結果を残しました。
全国大会でも防御率1点台と、安定した投球が出来ている印象ですね。
奪三振率をみると、三振も奪う事ができるタイプであることがわかります。
四死球率は若干高めですが、2019年春季リーグでは改善がみられています。
この調子でさらなる活躍を期待したいですね。
望月大希(創価大)の特徴や動画
望月大希の特徴です。
こちらの動画(2019年全日本大学野球選手権、東北福祉大学戦)を見ていきましょう。
長身から投げ下ろすピッチャーですね。
左足を上げてタメを作ってから、柔らかい腕の振りで投げています。
リリースの瞬間は、状態を傾けて腕を縦に振れています。
また、投球後はバランスを崩すことなく、安定感があるフォームですね。
望月大希は長身から投げ下ろすストレート!
最速は146㎞/hですが、常時140km/hを超えしており、安定して球速が出ている印象です。
さらに、相手打者が空振りしたり振り遅れています。
正面から見ていても、ほぼシュート回転していない事から、非常に綺麗なストレートであることがわかります。
https://www.youtube.com/Nl0sexCsK2U
上の動画を見ると、縦回転のキレイなバックスピンとなっていることがわかりますね。
上体を傾け、腕を縦に振れているので、回転軸が地面と水平に近く出来るのでしょう。
非常にノビのある素晴らしいストレートですね。
望月大希は2種類の落差がある変化球!
変化球は、スローカーブ、スライダー、チェンジアップを投げています。
130km/h前後のチェンジアップは角度があるので、見極めしにくそうですね。
空振りが奪えており、決め球として十分使えるでしょう。
110km/h前後の縦のカーブは、球速差があり、落差もあるのでタイミングをずらすことが出来ています。
カウント球としても、決め球としても使えており、非常にレベルの高いボールです。
以上の二球種と、ノビのあるストレートのコンビネーションは抜群です。
この3球種は横の変化がほぼ無いので、相手打者は非常に見極めしにくいでしょうね。
さらに120km/hのスライダーもありますが、投げる必要ないといっても良いでしょう。
望月大希の制球力はまずまず
制球力はまずまずといった印象です。
概ね捕手の構えたコースに投げ分けられており、相手打者の内角に投げ切れているのは好印象です。
その為、動画の冒頭で死球を2つ当ててしまっていますが、強気の投球をしている結果なので、悪くない死球です。
そして、そういったリードを捕手がしているということは、ある程度制球面で信頼している証拠です。
2019年春季リーグでは制球面で改善がみられたとおり、制球はまずまずと言っていいでしょう。
四死球で崩れるタイプでは無いでしょうね。
望月大希の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速146km/hの質の良いストレート
- 変化球は、スローカーブ、チェンジアップ、スライダー
- 制球力はまずまず
です。
素晴らしい質の高いストレートが魅力の本格派右腕です。
さらにスローカーブとチェンジアップのコンビネーションも抜群です。
先発中心で投げるようになったのは4年生春、まだまだ細身な体格を考えると、ポテンシャルは非常に高いと言えるでしょうね。
望月大希(創価大)のスカウト評価や指名の可能性
望月大希のスカウト評価です。
- 阪神・畑山チーフスカウト:「3人とも楽しみ」
- ソフトバンク・福元淳史スカウト:「ストレートは球速以上のものを感じます。体ができてくれば、ウチの石川柊太のようになっていきそうです」
- 広島・尾形佳紀スカウト:「角度がありますし、腕が遅れて出てきて前で離せるので、打者は相当近くから投げられているように感じて打ちづらいでしょう」
- ロッテ・永野吉成チーフスカウト:「角度のある球筋ですから、体ができてくれば面白い投手になりそうです」
一番上のコメントは2018年秋の明治神宮野球大会を視察した時のものです。
3人とは、望月投手のほか、同じ創価大学で2019年ドラフト候補の杉山晃基投手、小孫龍二投手の事を指しています。
それ以外の3つは2019年春のリーグ戦を視察した時のコメントで、角度のある球筋、ストレートを評価されています。
先発も中継ぎもこなせ、長身を活かしたピッチングをする投手なので、今後も注目を集めそうです。
現時点のスカウトコメントを見る限りでは、2019ドラフトでの指名は確実でしょう。
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望月大希(創価大)のまとめ!
以上が、創価大学 望月大希の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
質の良いストレートと、スローカーブ・チェンジアップのコンビネーションが抜群の本格派右腕。
現時点の評価では、2019ドラフトで指名確実といっていいでしょう。
体格的にもまだまだ伸びしろがありそうですし、個人的には大学生候補の中でもトップクラスの逸材だと感じています。
秋季リーグの活躍次第では、一気に上位候補に躍り出るでしょうね。
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