2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、大阪商業大学の大西広樹投手です。
2019年3月の阪神との練習試合で、メッセンジャーと投げ合い、5回を2安打無失点に抑え話題となりました。
3年連続で全日本大学野球選手権に出場するなど、4度の全国大会出場の経験があります。
今回はそんな大阪商業大学 大西広樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価を見ていきましょう。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
大西広樹(大商大)の経歴やプロフィール
18/6/11 第67回大学選手権
大西広樹(投・大阪商業大③/大商大高) pic.twitter.com/wXMHlu4xCV— NK (@marmarmorimori) June 12, 2018
大西広樹の経歴です。
- 名前 : 大西広樹(おおにし ひろき)
- 出身地 : 奈良県香芝市
- 生年月日 : 1997年11月8日
- 身長 : 176cm
- 体重 : 80kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:二上スポーツ少年団(香芝市立二上小学校)→ 五條ドラゴンズ(香芝市立香芝西中学校)→ 大商大高校 → 大阪商業大学
詳しく見ていきましょう。
大西広樹の小学校、中学校時代は?
二上スポーツ少年団で、小学校2年生の時から軟式野球を始めます。
中学校時代は、硬式野球チームの五條ドラゴンズでプレー。
高校は、大阪府の大商大高校に進みます。
大西広樹は高校3年生春に自己最速を146km/hに更新!
高校1年生夏からベンチ入りし、2年生秋からエースになります。
2年生秋は、準々決勝の大阪桐蔭高校戦で4回以降を無失点に抑えますが、試合は敗れベスト8。
この試合で、球速144km/hをマークしました。
3年生春の府大会では、初戦の大阪青凌高校戦で1試合20奪三振、2回戦の精華高校戦では自己最速を146km/hに更新。
3年生の夏は、2回戦の大塚高校戦で12回を1失点に抑え、完投勝利。
3回戦の東大阪大柏原高校戦では、10 2/3回を1失点に抑え、三振を16奪いましたが、援護がなく敗れます。
府大会ベスト8が最高成績で、甲子園出場はありませんでした。
また、当時から注目されていましたが、プロ志望届は提出しませんでした。
大西広樹は2年生春に最優秀投手賞・新人賞を獲得!
大学は大阪商業大学(関西六大学野球連盟)に進学し、1年生春からリーグ戦に出場。
1年生春は、先発1試合を含む8試合に登板しました。
2番手で登板した大阪学院大学戦2回戦では、5回を無失点に抑え初勝利を挙げます。
2年生春は、最終戦にあたる京都産業大学戦で初完投勝利し、リーグ優勝を決めます。
9試合に登板し、5勝(リーグ1位タイ)を挙げ、防御率 1.43(リーグ1位)で最優秀投手賞・新人賞を獲得しました。
全日本大学野球選手権に出場し、先発した1回戦の京都学園大学戦では、9回1失点(6奪三振)で完投勝利。
2年生秋もリーグ優勝し、明治神宮野球大会にも出場します。
初戦の富士大学戦で先発しますが3回2失点(1自責点)で降板、試合も敗れます。
大西広樹は3年連続で全日本大学野球選手権に出場!
3年生春の龍谷大学3回戦で初完封勝利を挙げ、16奪三振。
リーグ戦では6勝を挙げ、優勝に貢献、三季連続でのリーグ優勝及び全国大会出場となりました。
全日本大学野球選手権では、1回戦の天理大学戦で先発し、5回1安打4奪三振で完封勝利(コールド)を挙げます。
しかし、リリーフ登板した2回戦の徳山大学戦では、1 0/3回を投げ、自責点0でしたが、エラーによるサヨナラ負け。
4年生春は、リーグ戦で5勝を挙げ、リーグ優勝、3年連続で全日本大学野球選手権に出場。
初戦の日本文理大学戦では、9回1失点で完投勝利を挙げますが、先発した3回戦の東海大学戦では6回途中4失点で試合も敗れます。
現時点では、大学のリーグ戦で下記のタイトルを獲得しています。
- 最優秀投手:17春、18春、18秋、19春
- ベストナイン:18春、18秋
- 新人賞:17春
- 記者クラブ賞:19春
ちなみに、同級生のチームメイトにはドラフト2019候補の橋本侑樹がいる。
大西広樹(大商大)の成績
大西広樹の成績です。
- 全国大会通算(全日本:17年~19年、神宮:17年):6試合、32 2/3投球回、3勝3敗、防御率1.65、被安打率6.06、奪三振率6.61、四死球率1.93
- リーグ戦成績(16年春~19年春):56試合、24勝2敗、241投球回、防御率1.23、被安打率5.71、奪三振率10.46、四死球率2.73
成績は2019年全日本大学野球選手権終了時点のものです。
先発中心ですが、中継ぎとしても投げて結果を残しています。
打たれたヒットがそこまで多くなく、失点を抑える事ができています。
与えた四死球も、そこまで多くありません。
そして、奪三振率からは、三振も奪う事ができる投手であると言えます。
また、全国大会でも、しっかり結果を残せていることが分かります。
大西広樹(大商大)の特徴や動画
大西広樹の特徴です。
こちらの動画(2019年全日本大学野球選手権、日本文理大学戦)を見ていきましょう。
がっしりとした体形ですね。
左足を三塁方向に上げてタメを作ってから、柔らかい腕の振りで投げています。
大きな腕の振りで体重移動を上手く使って投げられているようです。
大西広樹はマッスラ!
ストレートでゴロに打ち取っているシーンが目立ちます。
最速は148㎞/hで、真後ろから見ていても、ストレートがシュート変化していません。
逆に若干スライドしており、マッスラ気味回転のストレートであることが推測できます。
その為、通常のストレートとは軌道が変わってくるので、相手打者が打ち損じているようです。
140km/h以上の球速でスライドしてくるので、バッターは打ちにくいでしょうね。
大西広樹は多彩な変化球!
変化球はフォーク、スライダーを投げます。
フォークは135km/h前後で、変化量も大きく、空振りを取れています。
カウントを取りに行くケースでもフォークを投げており、フォークへの自信が感じられます。
スライダーは130km/h前後で、縦変化が大きく、こちらも空振りが奪えています。
二球種どちらも決め球となるレベルが高い変化球ですね。
大西広樹の制球力は?
動画を見ると、概ねキャッチャーの構えた所に投げられており、四死球がそこまで多くないので、制球力は高めのようです。
ストライクゾーンギリギリの所や低めにも投げられています。
ただ、時々、投球が高めに浮く場面が見られるので、高い制球力を身に着けられると、投球が楽にできそうです。
大西広樹の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速148km/hのマッスラ
- ストレートはマッスラ気味
- 変化球は、フォーク、スライダー
- 制球力は高め
です。
大学に入ってから球速を伸ばしていませんが、変化球はカウントを取るのにも決め球としても使えます。
特定の球種に頼らず、マッスラと多彩な変化球を投げ分けて、緩急を付けて抑えるピッチャーといって良さそうです。
大西広樹(大商大)のスカウト評価や指名の可能性
大西広樹のスカウト評価です。
- 阪神・渡辺スカウト「変化球でカウントが取れていた。1軍を経験している選手もいるなかで2安打。きょうの投球を自信にしてほしい。リーグ戦も始まるので、見させてもらおうと思う」
阪神のスカウトは、2019年3月の練習試合(阪神タイガース戦)で変化球について評価されており、その後も、継続して視察しています。
この試合では、阪神のほか、巨人、ソフトバンクなど7球団のスカウトが視察したそうです。
下の2つのコメントは、2019全日本大学野球選手権を視察した時のコメントで、修正能力や試合を作る能力の他に気持ちの面でも評価されています。
- 阪神・渡辺スカウト「三回以降は組み立ても変えて、修正能力の高さが見られた。試合を作る能力があるし、この展開で完投して勝ったのは素晴らしい」
- 中日・米村チーフアマスカウト「『何が何でも抑える』という一番持っていないといけないものをしっかりと持っている。エースとしてのスピリットがある。(1位指名の)12人の中に入ってくる」
現時点では阪神と中日スカウトのコメントしかありません。
ただ評価は高く、特に中日については一位指名候補であることをコメントしています。
阪神についても上位候補と報道されています。
成績や投球内容を見る限りでは、2019ドラフトでの上位指名は確実でしょう。
大西広樹(大商大)のまとめ!
以上が、大阪商業大学 大西広樹の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速148km/hのマッスラを投げ、フォーク・スライダー共にレベルが高いです。
制球力もあり、四死球で崩れるタイプではないのも高評価です。
2019ドラフトでは上位指名確実といって良いでしょう。
今後の動向や活躍に期待です。
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