2019ドラフト注目選手を紹介します。
今回、紹介する選手は、NTT東日本の稲毛田渉投手です。
大学3年生冬にフォーム改造を行い、大学4年生春にはストレートの球速を153km/hに更新しました。
今回はそんなNTT東日本 稲毛田渉の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
稲毛田渉の経歴やプロフィール
稲毛田渉の経歴です。
詳しく見ていきましょう。
甲子園出場なし!
目黒イーストで小学校2年生の時から野球を始め、3年生からは世田谷タイガースでプレー。
小学校6年生の時に、少年野球日本代表に選ばれ、カル・リプケン世界大会に出場しました。
中学生になってからは東京青山シニアに所属。
高校は帝京高校(東京)に進み、1年生夏からベンチ入りします。
そして、2年生秋からはエースになります。
3年生夏の東東京大会では、準々決勝の小山台高校戦で1回ノーアウト1、3塁から登板し、7回1被安打無四球0失点の好投を見せました。
ベスト4に終わりましたが、5試合全てにリリーフ登板し、防御率2.40、8四死球とまずまずの内容でした。
高校時代に、甲子園に出場したことはありませんでした。
大学3年生春に球速を149km/hに伸ばす!
大学は仙台大学(仙台六大学野球連盟)に進学。
1年生の春からリーグ戦で投げるようになります。
1年生秋のリーグ戦では、宮城教育大戦で3安打15奪三振完封。
5試合に登板し、4勝0敗、防御率1.40の活躍で、優秀新人賞を受賞します。
2年生は春に1勝(4試合)、秋に0勝(3試合)しかできませんでした。
秋のリーグ戦終了後は、筋力トレーニングや効果的な栄養摂取を行い、体重を7キロ増やします。
球速も149km/hまで伸ばした事もあり、3年春は6試合に登板し、42投球回で3勝1敗、防御率2.36、39奪三振と活躍します。
大学3年生冬にフォームを改造!
しかし、3年生秋はフォームを崩したこともあり、1試合1投球回の登板にとどまりました。
3年生秋のリーグ戦終了後、大リーグの投手映像を参考に「力まずに、ためを作る」ようにフォーム改造しました。
その成果もあり、4年生春のオープン戦(日本体育大学戦)で、球速を153km/hに伸ばします。
4年生春のリーグ戦・東北工業大学戦では、7回を投げ、1安打1自責点11奪三振と内容を残しました。
その後プロ志望届を提出するも指名漏れ。
社会人で結果を残す
NTT東日本に入社すると、一年目から公式戦出場を果たす。
3月のデビュー戦では、日本ウェルネススポーツ大学東京戦に先発し、5回14奪三振の投球を披露しています。
稲毛田渉の特徴や動画
稲毛田渉の特徴です。
こちらの2019年春季リーグ東北福祉大学戦の動画を見ていきましょう
左足を三塁方向に向けて上げた後、もう一度、1回目より高く左足を上げてタメを作って投げています。
この二段モーションを導入したことで、調子を取り戻したようです。
テイクバックはそこまで大きくなさそうです。
力のあるストレート!
ストレートは球に力があり、球速は最速153km/hです。
バッターが振り遅れたり空振りする場面も見られ、質の良いストレートを投げています。
上から投げ下ろす投球フォームなので、回転軸が水平に近くなっています。
回転数も2,300rpmとプロレベルとなっています。
ただ、回転軸が進行方向にずれるケースがあり、マッスラする場面もみられています。
質のバラツキを抑えられれば、さらに楽な投球が可能となるでしょうね。
多彩な変化球!
動画では、スライダー、カーブ、フォークを投げています。
フォークはまずまずの落差で、空振りを奪えています。
低めに投げられており、決め球として十分使えそうですね。
スライダーはジャイロ回転になっており、縦に鋭く変化しています。
カーブはあまり使っていないので、自信があるボールではないようですね。
ただ回転数も多く、球速も120km/h前後と速いので、精度が上がってくると厄介なボールとなるでしょう。
その他にはチェンジアップも投げるようです。
制球力はまずまず
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えた所に投げられていて、制球力はまずまずと言っていいでしょう。
特に決め球のフォークは低めに集まっており、精度は高そうですね。
ただ、ストレートが浮いたり、スライダーが抜けたりする場面が目立ちます。
ストライクは取れ四死球で崩れることはないが、コースを狙う細かいコントロールまでは無いといった印象ですね。
特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 質の良い最速153km/hのストレート
- 変化球はフォーク、スライダーが決め球
- 制球力はまずまず
です。
最速153km/hの質の良いストレートが魅力の本格派右腕です。
比較的制球力もまずまずで、四球で崩れるタイプでは無いでしょう。
フォーク、スライダーもあり、三振を多く奪えるタイプです。
大学に入ってから球速を伸ばしていているので、まだまだ伸びしろもありそうです。
稲毛田渉の成績
稲毛田渉の成績です。
- リーグ戦成績(16年春~19年春):29試合、12勝4敗、138 2/3投球回、防御率2.21、奪三振率8.89、四死球率2.33
- 2019年春季リーグ:5試合、3勝1敗、24 1/3投球回、防御率1.49、奪三振率11.10、四死球率2.96
成績は2019年春季リーグ終了時点のものです。
防御率は安定しており、通算で2点台前半、2019年春季リーグでは1.49という素晴らしい数字です。
四死球率が2.33と比較的低く、奪三振率も9に近いので、安定した投球が出来るのでしょう。
2018年秋季リーグでは調子を崩しわずか1試合の登板でしたが、2019年の春季リーグ戦では復活した姿を見せています。
この調子で活躍を続けて行って欲しいですね。
稲毛田渉のスカウト評価や指名の可能性
稲毛田渉のスカウト評価です。
- ロッテ・柳沼スカウト「球の力は持っている。また見に行きたいと思います」
これは、球速を153km/hに伸ばした4年生春のオープン戦(日本体育大学戦)直後のコメントです。
大学時代から注目されていただけに、社会人でも注目度は高いと思います。
実力を見る限りは、十分ドラフト指名があると思われます。
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稲毛田渉のまとめ!
以上が、NTT東日本 稲毛田渉の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速153km/hのストレートが魅力の本格派右腕です。
フォーク、スライダーと決め球があり、制球力もまずまずで完成度が高い投手です。
球速も伸びており、今後の成長が楽しみなピッチャーですね。
現時点でもドラフト指名の可能性が有り、今後の活躍次第では、上位指名もあると思います。
今後の動向や活躍に期待しましょう。