今回、紹介する選手はENEOSの若杉晟汰投手です。
最速144km/hのキレのあるストレートと鋭く曲がるスライダーなどの変化球が強みの本格派左腕。
1年生秋からエースとしてベンチ入りし2年生春の甲子園に出場します。
2年生秋からはキャプテンとしてチームを引っ張り、九州大会で優勝しました。
今回は、そんなENEOS・若杉晟汰の
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
若杉晟汰の経歴やプロフィール
まず、若杉晟汰の経歴です。
- 名前:若杉晟汰(わかすぎ せいた)
- 出身地:大分県別府市
- 生年月日:2002年5月16日
- 身長 :173cm
- 体重:71kg
- 投打:左投右打
- ポジション:投手
- 経歴:別府鶴見小マリンズ(別府市立鶴見小学校) → 明豊中学校 → 明豊高校 → ENEOS
詳しく見ていきましょう。
若杉晟汰は中学校3年生の時に全国大会に出場!
2歳上の兄の影響で小学校から軟式野球をはじめ、別府鶴見小マリンズに所属します。
中学校では軟式野球部に入りました。
中学校3年生の時に全国大会に出場し、ベスト8となります。
当時から130km/h台のボールを投げたそうです。
因みに、元々は右利きでしたが、2歳の時に右手をやけどしてしまい、指を使うような細かい動作は左手で行うようになり、左投右打になりました。
若杉晟汰は2年生春のセンバツ甲子園に出場!
高校は明豊高校に進み、1年生秋からベンチ入りします。
大分県大会では、先発4試合を含む5試合に登板しました。
準々決勝の柳ヶ浦高校戦では7回を投げて無失点、11個の三振を奪います。
県大会で優勝し、九州大会では、先発3試合を含む4試合に投げました。
準々決勝の長崎商業高校戦では先発として8回を投げて1失点、準決勝の日章学園高校(宮崎)戦では7回途中まで3失点でしたが、球速を138km/hに伸ばします。
決勝の筑陽学園高校(福岡)戦ではリリーフとして2回を投げて3失点し、試合も敗れますが、2年生春のセンバツ甲子園出場が決まりました。
1回戦の横浜高校(神奈川)戦に先発しますが、先頭打者に死球を与え1回に3失点し3回で降板します。
2回戦の札幌大谷高校(北海道)戦にも先発し、7回を無失点に抑え、「試合の入りを意識した」そうです。
準々決勝の龍谷大平安高校(京都)戦では、リリーフとして5 1/3投球回を無失点に抑えて延長戦を制しましたが、準決勝の習志野高校(千葉)戦では7回途中に同点に追いつかれたところで降板し試合も敗れます。
若杉晟汰は2年生秋の神宮大会で球速を144km/hに伸ばす!
2年生夏の県大会では、準決勝の大分商業高校戦に先発しますが4回5失点で降板、試合も敗れました。
大会後には、キャプテンとなります。
秋の県大会前に右足薬指を骨折しますが、県大会、九州大会では3試合に登板しました。
九州大会でも優勝し、明治神宮野球大会に出場、2回戦(初戦)の健大高崎高校戦では先発として9 2/3回を投げて5失点で延長戦の末に敗れます。
この試合で、球速を140km/hに伸ばしました。
3年生夏に行われたセンバツ甲子園交流試合では、県立岐阜商業高校戦で7回を投げて1失点、9個の三振を奪います。
「今回はキャプテンとしてエースとしての立場で来たので、自分がくよくよしていても意味がないと思ったのでしっかり笑顔で最後までできた」そうです。
若杉晟汰の成績
次に、若杉晟汰の成績です。
- 甲子園通算(19春、20交):5試合、28 2/3投球回、防御率1.88、被安打率7.85、奪三振率7.22、四死球率4.08
- 神宮大会通算(19):1試合、9 1/3投球回、防御率4.82、被安打率10.61、奪三振率6.75、四死球率1.93
- 地方大会通算(九州18秋19春秋、県18秋19夏秋):19試合、85 2/3投球回、防御率3.78、被安打率9.14
他に分かっているものは、奪三振率9.04、四死球率4.40(17試合 75 2/3投球回)でした。
大会等によっては失点が多くなっています。
ヒットを打たれやすく、四死球を出しやすいからでしょう。
一方で、三振を奪う事もできるピッチャーと言って良さそうです。
若杉晟汰の特徴や動画
続いて、若杉晟汰の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
若杉晟汰③ 最速144㌔左腕
(明豊中→明豊高校)
8/11 県立岐阜商業戦
最後の公式戦で7回1失点の好投
全9奪三振ハイライト
①125㌔スライダー
②139㌔直球
③124㌔スライダー
④138㌔直球
⑤122㌔スライダー
⑥136㌔直球
⑦118㌔スライダー
⑧136㌔直球
⑨120㌔スライダー pic.twitter.com/AnMXYb8Ej8— おくら (@okura_NHSBC) August 11, 2020
右足を一塁方向に大きく上げてタメを作り、その後は体重移動を使って投げています。
肘の使い方も柔らかそうです。
若杉晟汰はキレのあるストレート!
球速は常時130km/h台、最速144km/hですが、バッターが振り遅れています。
球にキレがあり、球速以上に速く感じるかもしれません。
若杉晟汰は鋭く曲がるスライダー!
動画では、スライダーを投げています。
スライダーは、打者の手元で鋭く曲がり、縦方向にも変化しており、空振りを取るのに使えそうです。
次に、こちらの動画を見ていきましょう。
チェンジアップ、カーブを投げています。
チェンジアップは打者の近くで落ち、空振りを取るのに使えていました。
カーブは大きく緩く曲がり、打ち取るのに使え、緩急を付けたピッチングもできそうです。
若杉晟汰の制球力は普通!
動画を見ると、大体はキャッチャーの構えた所に投げられており、内外角などにも投げられています。
一方で、高めに浮いた球を打たれたり、抜けた投球が明らかなボールとなり四死球を与えやすいので制球力は普通といったところです。
若杉晟汰の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- 最速144km/hのキレのあるストレート
- 変化球はスライダー、チェンジアップ、カーブ
- 制球力は普通
です。
持ち味である最速144km/hのキレのあるストレートと鋭く曲がるスライダーなどの変化球を投げ分けて抑えます。
若杉晟汰のスカウト評価や指名の可能性
次に、若杉晟汰のスカウト評価です。
- ソフトバンク・永井スカウト育成部長「体のバランスもよく大崩れしない。上(1軍)でも、早めにゲームに使えるタイプ」
体のバランスを評価しており、早く一軍に上がれるというコメントも見られます。
2023ドラフトでは、将来的に活躍できる左投手を獲得したい球団を中心に、指名される可能性があるでしょう。
合せて読みたい!
【ドラフト2023】指名予想と注目候補ランキングと評価一覧!
若杉晟汰(明豊)のまとめ!
以上が、ENEOS 若杉晟汰の経歴、成績や特徴、スカウト評価でした。
最速144km/hのキレのあるストレートと鋭く曲がるスライダーなどの変化球が武器です。
2023ドラフトでの指名される可能性もあると思います。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。