今回、紹介する選手はNTT西日本の大江克哉投手です。
最速151km/hのストレートと切れ味抜群のカットボールが武器の本格派投手。
今回はそんなNTT西日本 大江克哉の経歴、成績や特徴を見ていきましょう。
をご紹介しています。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
大江克哉(NTT西日本)経歴やプロフィール
まず、大江克哉の経歴です。
- 名前:大江克哉(おおえ かつや)
- 出身地:京都府向日市
- 生年月日:1996年6月22日
- 身長 :177cm
- 体重: 74kg
- 投打:右投右打
- ポジション:投手
- 経歴:物集女ボンバーズ → 向日市立西ノ岡中学校 → 京都市立塔南高校 → 花園大学 → NTT西日本
- 関連ページ:NTT西日本HP
詳しく見ていきましょう。
大江克哉は甲子園出場なし!
小学生の頃から軟式野球をはじめ、物集女(もずめ)ボンバーズでプレーしました。
中学生になってからは、中学校の軟式野球部に所属します。
高校は、京都市立塔南高校に進みます。
3年生春は、エースとして府大会に臨み、ベスト8になりました。
しかし、夏は府大会2回戦(初戦)の北嵯峨高校戦で逆転負けし、甲子園出場を逃します。
大江克哉は2年生春の全日本大学野球選手権で球速146km/hをマーク!
高校卒業後は花園大学(京滋大学野球連盟)へと進学します。
1年生春からベンチ入りし、リーグ戦ではリリーフとして10試合に投げました。
1年生秋からは先発となります。
2年生春は、4試合連続で完封勝利を挙げるなど9試合70回を投げて防御率1.92、5勝を挙げ、MVPと最優投手賞の表彰を受けました。
さらに、創部初となるリーグ優勝を決めます。
全日本大学野球選手権では1回戦の関西国際大学戦に先発、5回まで無失点でしたが、終盤に失点して延長タイブレークの末に敗れました。
この試合で、球速146km/hをマークします。
大江克哉は大学リーグ戦通算24勝!
4年生春は、リーグ3位となる防御率0.71でベストナインに選ばれました。
大学通算では24勝を挙げ、下記の表彰を受けています。
- MVP:16年春
- 最優秀投手:16年春秋
- ベストナイン(投手):16年秋、18年春
因みに、3歳下の弟の誠人さんも、同じ高校、大学に進んでおり、投手としてプレーしているそうです。
大江克哉は社会人1年目から都市対抗野球に出場!
大学時代から注目されていましたが、プロ志望届は提出しませんでした。
大学卒業後は、社会人野球のNTT西日本に入社します。
入社1年目春からベンチ入りしました。
社会人初の公式戦であるスポニチ大会では、SUBARU戦に先発し、7回を投げて1失点、7つの三振を奪います。
夏の都市対抗野球では、2回戦(初戦)のJR九州戦、準々決勝の日立製作所戦に先発し、いずれも6回途中まで投げました。
大江克哉は日本選手権で球速を150km/hに伸ばす!
社会人1年目秋の社会人日本選手権では、1回戦の沖縄電力戦に先発し6回途中まで投げて1失点に抑えます。
準々決勝の大阪ガス戦にも先発し、6回まで無失点に抑えますが、7回に打球を右ひざに受けて降板しました。
「足に力が入らなくなった」そうです。
なお、この試合で、球速を150km/hに伸ばしました。
また、社会人になってからは、ランニングやウェートトレーニングに力を入れています。
大学卒業後から体重を6kg増やし、下半身も一回り太くなったそうです。
大江克哉(NTT西日本)の成績
次に、大江克哉の成績です。
- 都市対抗・選手権通算(19):4試合、22 2/3投球回、防御率2.78、被安打率3.97、奪三振率9.93、四死球率3.97
- 予選・JABA大会通算:6試合、34 1/3投球回、3勝1敗、防御率3.41、被安打率10.75、奪三振率7.60、四死球率3.93
成績は、2019年終了時点のものです。
都市対抗や日本選手権といった大きな大会でもまずまずの結果を残せています。
予選などではヒットを打たれやすかったですが、失点はそこまで多くなく、要所を抑えられているようです。
ただ、四死球が少し多めとなっています。
一方で、奪三振率を見ると、三振を奪えるピッチャーと言ってよさそうです。
大江克哉(NTT西日本)の特徴や動画
続いて、大江克哉の特徴です。
こちらの動画を見ていきましょう。
スリークォーター気味のフォームで、左足を一塁方向に上げてタメを作っています。
テイクバックはそこまで大きくないですが、腕の振りが大きく、肘の使い方も柔らかそうです。
大江克哉は勢いあるストレート!
ストレートは常時140km/h台で最速151km/hです。
バッターが振り遅れており、球速以上に速く感じるかもしれません。
回転数は多くありませんが、ジャイロ成分が少なく、変化量が大きい球質というのが要因でしょう。
大江克哉は大きく落ちるチェンジアップ!
変化球は、チェンジアップ、カットボール、カーブを投げています。
チェンジアップは大きく落ちており、ストライクカウントを取れていました。
カットボールは打者の手元で変化し、空振りを奪うのに使えます。
カーブは、緩い変化をしており、コースが決まればストライクカウントを取れそうですが、精度はそこまでないようです。
他にはカットボールも投げます。
大江克哉の制球力はまずまず!
動画を見ると、コースを突いたピッチングが出来ており、概ねキャッチャーの構えた所に投げられています。
その一方で、投球が抜けて明らかなボール球やデッドボールになるケースも目立ち、上のレベルでプレーするには細かいコントロールを身に付ける必要がありそうです。
制球力はまずまずといったところでしょう。
大江克哉の特徴まとめ!
特徴をもう一度まとめると
- ノビのある最速151km/hのストレート
- 変化球は、チェンジアップ、カットボール、カーブ、カットボール
- 制球力はまずまず
です。
最速151km/hのストレートと大きく落ちるチェンジアップなどの変化球が持ち味で、ストレートと変化球を投げ分けて抑えることができます。
社会人に入ってからも球速を伸ばしており、今後の成長にも期待できそうです。
大江克哉(NTT西日本)のスカウト評価や指名の可能性
次に、大江克哉のスカウト評価です。
- 巨人・榑松次長「スピードガン以上にキレがある。即戦力ですね」
- 巨人・水野コーチ「いい投手であることは間違いない。だんだんこっちの方(スカウト業務)が多くなる感じかな」
- 巨人・渡辺スカウト「即戦力の感じとして見ている。まだまだ伸びしろがあると思う。」「ボールにキレがある。即戦力になれる選手」
- 横浜・安部スカウト「即戦力。体が大きくなった」
- 阪神・熊野スカウト「先発タイプとして評価しています。上位候補、即戦力という見方。まっすぐも走っているし、コントロール的にも良かった。またあさって(20日)交流戦があるのでそこも見たいです」
- 広島・鞘師スカウト「もっと良くなる」
- 中日・山本チーフスカウト補佐「上位じゃないと取れない。アウトコース低めにいつも丁寧に投げられるのが良いところ。」
- ホークス・稲嶺スカウト「大崩れしないタイプ。球速はもっと出ると思う。ストライクで勝負できるボールもある。大学時代から見ているが、順調に来ている。」
現時点で複数球団からのスカウトのコメントがあります。
どのチームも「即戦力」ということで、高い評価を受けていることがわかります。
特に阪神や中日は「上位候補」としていることから、非常に高い評価であることがわかります。
社会人1年目からまずまずの結果を残しており、2020ドラフトで上位指名される可能性が高そうです。
NTT西日本の大原周作監督は、「新人といえど一番勝つ確率が高い投手」と評価しています。
また、本人は、「(花園大出身者で)プロ第1号になるというつもりでやっている」と意気込み十分です。
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以上が、NTT西日本 大江克哉の経歴、成績や特徴でした。
最速151km/hのストレートと大きく落ちるチェンジアップなどの変化球が持ち味です。
社会人1年目からまずまずの結果を残しており、2020ドラフトで上位指名される可能性もありそうです。
今後の活躍や動向に注目していきましょう。