2019ドラフトの独立リーグ注目選手を見ていきましょう。
その中の一人が石川ミリオンスターズの神谷塁選手です。
長打力はそこまでないですが、打率を残せており、走力や肩の強さなどの身体能力もあります。
BCリーグ3年目の2019年は3割4分を越える高打率を残しており、当初の課題であった打撃も伸ばしています。
今回はそんな2019年ドラフト候補 石川ミリオンスターズ・神谷塁の経歴や成績、特徴をご紹介します。
◇目次◇(該当箇所クリックで飛べます)
神谷塁(BC石川)の経歴やプロフィール
まずは神谷塁の経歴です。
- 名前:神谷塁(かみや るい)
- 出身地:沖縄県国頭村
- 生年月日:1995年8月7日
- 身長:170cm
- 体重:62kg
- 投打:右投左打
- ポジション:外野手・遊撃手・二塁手
- 経歴:国頭村立辺土名小学校 → 今帰仁村立今帰仁中学校 → 沖縄県立北山高校 → ビッグ開発ベースボールクラブ → 石川ミリオンスターズ
詳しく見ていきましょう。
神谷塁は中学校時代に全国大会ベスト4!
小学校2年生の時から野球を始めます。
中学校の時は軟式野球部に所属。
3年生春の全国大会でベスト4まで勝ち進みました。
神谷塁は高校3年生春に九州大会出場!
高校は沖縄県立北山(ほくざん)高校に進みます。
高校3年生春に北山高校史上初となる県大会優勝。
九州大会では、2回戦(初戦)の創成館高校(長崎)戦でノーヒットでしたが勝ちました。
準々決勝の久留米商業高校(福岡)戦では、内野安打を打ち、投手として1イニングを無失点に抑えますが試合は敗れます。
3年生夏は2回戦(初戦)の美里高校戦では、延長14回までもつれますがサヨナラ負け。
甲子園の出場はありませんでした。
高校の同級生には、横浜DeNAの平良拳太郎投手がいます。
また、小学校、中学校、高校とお父さんの元でプレーしたそうです。
神谷塁は地元のクラブチームでプレー!
高校卒業後は、地元のクラブチームであるビッグ開発ベースボールクラブでプレー。
3年目の全日本クラブ選手権で優勝しました。
全日本クラブ選手権優勝は、沖縄のチームとしては初めてだそうです。
出場した社会人日本選手権では、1回戦の日本生命戦に9番セカンドで出場し、ヒットを打ちますが、試合は敗れます。
コーチがBCリーグ(独立リーグ)出身で、「もっと上のレベルでやれる」と言われていました。
そういったこともあって、ビッグ開発で3年間プレーしたあとBCリーグに挑戦、石川ミリオンスターズに入団。
神谷塁はBCリーグ2年目に盗塁数リーグ最多タイ!
ショートのレギュラーとして出場し、1年目から規定打席到達。
リーグ5位となる24盗塁を挙げます。
2年目の5月の新潟アルビレックス戦で、3球団のスカウトが視察する中で、二盗と三盗を決めました。
6月には、BCリーグ初本塁打を打ちます。
2年目は、リーグ最多タイの35盗塁を決めました。
2年目までは、打率が2割前半でしたが、3年目は、9月3日の時点で3割を超えています。
盗塁数も43とリーグトップです。
神谷塁(BC石川)の成績
続いて、神谷塁の成績です。
- BCリーグ通算(17、18):139試合、打率.232、10二塁打、46打点、82三振、出塁率.324、59盗塁
- BCリーグ2019年成績:70試合、打率.332、6二塁打、2三塁打、1本塁打、28打点、27三振、出塁率.407、43盗塁
2019年は2018年以前よりも打率を1割ほど上げています。
本塁打の数は少ないですが、二塁打や三塁打などの長打も打てています。
四死球を選んでの出塁もできていて、出塁による貢献もできていると言っていいでしょう。
三振の割合も減っており、選球眼が向上している印象です。
そして、リーグトップクラスの盗塁を決めており、足も速そうです。
神谷塁(BC石川)の特徴や動画
神谷塁の特徴です。
まず、こちらの動画を見ていきましょう。
右足を小刻みに上げてタイミングを取り、その後は、足を閉じ気味に打っています。
そして、しっかりと振りぬいています。
神谷塁はバットコントロール!
センターを中心にしっかりボールを捉えることが出来ています。
さらに難しいボールをカット出来ており、バットコントロールが高いといえそうです。
巨人三軍相手にしっかり結果を残しているところを見ると、打撃レベルも高そうですね。
神谷塁の選球眼は高め
動画ではボールを見送る事が出来ています。
三振が減少傾向にあり出塁率が高いことを考えると、選球眼はやや高めといったところでしょう。
神谷塁は走力がある!
50m走は5秒7と足が速いです。
一塁到達タイムは4秒前後となっており、プロトップレベルです。
神谷塁は複数ポジションを守れる!
足が速いだけでなく、遠投も110mまででき肩も強いです。
高い身体能力だけでなく守備センスが高いので外野手、遊撃手、二塁手と複数のポジションを守れるのでしょう。
神谷塁の特徴まとめ!
わかりやすくまとめると
- バットコントロールができ逆方向にも打てる
- 選球眼はやや高め
- 足が速い
- 肩も強く複数ポジションを守れる
です。
長打力はそこまでないですが、打率を残せており、走力や肩の強さなど身体能力も高いです。
複数のポジションを守ることができ、野球センスもあります。
BCリーグ3年目に打率を伸ばしており、まだ伸びしろもありそうです。
神谷塁(BC石川)のスカウト評価や指名の可能性
続いて神谷塁のスカウト評価です。
残念ながらスカウトの寄せたコメントはありませんが、経歴のところで書いたように、リーグ戦を視察した球団はあります。
2018年秋に、選手情報の提供を求める「調査書」がチームに届いたそうです。
2018年の成績では厳しいですが、飛躍した2019年の成績を見ればさらに注目されているでしょう。
10球団が視察したBCリーグ選抜と巨人三軍との試合でもしっかりアピールしています。
2019ドラフトで指名される可能性もありそうですね。
参考までに、2018年にプロ入りした選手とBCリーグ在籍元プロ野球選手と成績を比較しておきます。
- 知野直人(横浜、2018):69試合、打率.291、7本塁打、45打点、58三振、出塁率.397、OPS.859、28盗塁
- 松本友(ヤクルト育成、2018):68試合、打率.326、7本塁打、60打点、75三振、出塁率.389、OPS.892、20盗塁
- 神谷塁(2019):68試合、打率.332、1本塁打、28打点、27三振、出塁率.407、OPS.784、43盗塁
- 西岡剛(元ロッテ、阪神、2019):56試合、打率.343、7本塁打、39打点、28三振、出塁率.484、OPS1.056、7盗塁
- 榎本葵(元楽天、ヤクルト、2019):66試合、打率.349、6本塁打、43打点、32三振、出塁率.425、OPS.897、23盗塁
本塁打数や打点では劣るものの2018年ドラフトで指名されプロ入りした選手より打率や出塁率、三振の少なさ、盗塁数では上回っています。
また、元プロ野球選手と比較しても三振が少なく、打率や出塁率も遜色ない成績です。
合せて読みたい!
【ドラフト2019】指名結果と全球団の採点&評価しちゃいます!
神谷塁(BC石川)のまとめ
以上が、石川ミリオンスターズ・神谷塁の経歴や成績、特徴でした。
打率を残せるタイプで、走力や肩の強さなど身体能力も高いです。
打撃の状態も上がっており、2019ドラフトで指名される可能性もあります。
今後の神谷塁の活躍や動向に注目したいですね。